モハメド・ナジブ
ラマッラー:日曜日、エルサレム旧市街のパレスチナの大通りの中心を何千人ものイスラエル民族主義者が、一部は「アラブ人に死を」と唱えながらパレードし、緊張が高まるエルサレムに新たな暴力の波をもたらす危険性のある力の誇示を行った。
占領下のエルサレム全域に3000人以上の警察官が配備され、20人以上が「治安紊乱」で逮捕された。
パレスチナ赤新月社によると、ラマッラー、ナブルス、トゥルカレム、ヘブロン、 ジェリコでの行進に対する抗議行動の最中に起こった暴力的な衝突において、イスラエル軍の攻撃により137人のパレスチナ人が負傷し、うち11人は実弾による負傷だったという。
警察によると、1日では過去最多の人数となる2600人のユダヤ人がパレードに先立ってアル・アクサ広場に来場した。
宗教的な服装をしてひれ伏す来場者もいた。数人がイスラエル国旗を掲げ国歌を歌った。モスクの説教者であるシェイク・エクリマ・サブリ氏は彼らの行動を非難した。
同氏は「アル・アクサで今日起こったことは1967年以来初めてのことだ。アル・アクサモスクは反応を試すための場ではないことをイスラエル占領軍は思い出すべきだ」と述べ、イスラエル政府が意図的に緊張を高めようとしていると非難した。
パレード開始前、記録的な人数のユダヤ人が聖なる場所を訪問し、長年の禁止への抵抗として祈りを捧げる人もいる中、アル・アクサモスクの敷地内で警察に向かって石を投げたパレスチナ人に対して警察がスタングレネードを発射した。
パレードを支持するイスラエルの政治的・安全保障的な決意はパレスチナ人を怒らせた。
挑発的な行進が占領下の東エルサレム地域を通ったことに対する非難がパレスチナ人の間に広がった。
約25000人のイスラエル人入植者が行進に参加し、イスラエル警察は日曜日の早朝から東エルサレムで戦力を増強した。
警察は行進開始の数時間前から東エルサレムのパレスチナ人に対して予防的な逮捕キャンペーンを開始し、50才未満のパレスチナ人男性がモスクに入るのを阻止した。
ワディ・ヒルウェ情報センターのフィラス・アル・ジブレニ弁護士は、日曜日にエルサレムとその周辺から22人以上が抑留されたと報告している。
イスラエル警察の監視ドローンが東エルサレム上空、特にアル・アクサモスクの敷地上空を飛び、イスラエル軍はロケット迎撃システム「アイアンドーム」を配備した。
日曜日には、イスラエルの右翼過激派議員のイタマル・ベン・グヴィル氏を含む800人以上の入植者が、イスラエル軍の厳重な警護のもと、アル・アクサモスクに押し入った。