
バグダッド:イラクの裁判所は、混雑したバグダッドの市場で32人を殺害した2021年の爆弾攻撃を計画した罪で有罪判決を受けたダーイシュのメンバーに死刑を宣告した。
これは、イラクが2017年末に同ジハード主義グループの敗北を宣言した後の比較的平穏な期間に終止符を打った、同市における3年ぶりの大規模な自爆テロだった。
名前が明らかになっていないこの男は、バグダッドのタヤラン広場の市場を襲い、110人の負傷者も出した、2021年1月の2回の自爆テロを計画した罪で有罪となった。
バグダッドの裁判所は、この攻撃の「主犯」に判決を言い渡したと、最高司法評議会が声明で発表した。彼は2012年からダーイシュの一員であり、2人の自爆テロ犯に装備を提供したと自白していた。
この攻撃では、1人の男が爆弾ベルトを爆発させる前に気分が悪くなったと言って群衆を引き付けたと、当時内務省は発表した。
犠牲者を助けようとさらに多くの人々が現場に押し寄せると、2人目の自爆テロ犯が爆発物を爆発させた。
イラクは、通常はテロや殺人の罪により、頻繁に死刑判決を下している。
ロンドンに拠点を置く権利団体アムネスティ・インターナショナルは、2021年にイラクで少なくとも17件の死刑執行を記録しており、前年の50件からは減少したものの、死刑判決は「2020年から3倍以上増加した」と述べた。
4月には、2つの裁判で、8人が死刑を言い渡された。4人は自動車爆弾を巡る裁判で、4人は殺人に関する裁判で宣告を受けた。
首都で最後に大規模なダーイシュによる攻撃があったのは2021年7月で、爆弾がサドルシティ郊外の混雑した市場を吹き飛ばし、30人以上が死亡した。
ダーイシュは「イラクでヒット・エンド・ラン作戦、待ち伏せ攻撃、路肩爆弾など、一定の頻度で攻撃を仕掛ける能力を維持している」と、国連の報告書は1月に発表した。
イラク北部では、先週、10代の若者3人と警官3人が農作物の火を消火している時に射殺された。当局はこの攻撃をダーイシュによるものだとしている。
AFP