

アラブニュース
ジェッダ:イエメンでは全国的な停戦が発効していたにもかかわらず、ここ2カ月で子供3人を含む少なくとも19人の民間人が死亡した。国連の当局者が明らかにした。
この停戦で初めて、6年続いた内戦の戦闘がはっきりと収束した。イエメン内戦の当事者は2日、停戦をもう2カ月間延長することを決めた。
国連人権高等弁務官事務所のリズ・スロッセル報道官はジュネーブで記者団に対し、4月初旬に初めて発効した停戦以後に記録された死亡事例の多くは、「即席地雷や爆発性戦争残存物を含む」地雷によるものだと述べた。
サウジアラビアが資金提供し、イエメンの地方から爆発物を除去するプロジェクトを続けているが、フーシ派が敷設した地雷はイエメンでは依然として脅威だ。(ロイター通信の資料写真)
しかし同氏によると、タイズ、アル・デル両州では、19人のうち3人が狙撃されて死亡した。2人が狙撃手によって重傷を負った。また、兵器化されたドローンによって民間人4人(うち1人は少女)が負傷したことを同事務所は記録している。
スロッセル氏はまた、2カ月の停戦中に民間人32人が負傷したと述べた。
国連安全保障理事会は声明でイエメンの停戦延長を歓迎し、「強化された停戦が、国連の後援により、恒久的停戦と包摂的、包括的な政治解決に変わることを期待した」。安保理はまた、イエメンの飢饉のリスクを「深く懸念している」と繰り返し、国連による人道支援に資金援助するよう供与者に求めた、と声明には書かれていた。
安保理がイエメンの当事者に求めたのは、国連のハンス・グルンドベルグ・イエメン担当特使との関わりを継続し、相互尊重と融和の精神の下で協議し、互いに意思疎通することだった。
UAEは、国連による「包括的で持続可能な政治的解決に到達し、イエメンと中東地域の平和と安定の見通しを高めるための」努力を称賛した。同国は全ての国に対し、停戦を支援し、当事者による包括的解決を後押しするよう要請した。
UAEはまた、イエメンの安定と安全を達成する上でサウジアラビアが果たす極めて重要な役割を強調した。そして、イエメン国民を援助し、発展と繁栄を求める彼らのもっともな願望を支援することを約束すると繰り返した。
米国務省報道官はこうツイートした。「この停戦延長は、イエメン国民数百万人にさらなる安堵と希望をもたらす。イエメンには、この進展を継続し、戦争の代わりに平和を選択する機会がある。