
バッセム・ザアザア
ドバイ: 土曜日、不運なレバノン人の家族が悲劇に見舞われた。家族の一人がイタリアのヘリコプター墜落事故に巻き込まれ死亡。それは、ベイルート港の爆発で彼の妻が亡くなってから約2年後のことだった。
イタリアの救助隊が発見した7人の遺体のうち、1人はレバノン出身のビジネスマン、タレク・タイヤさんであったと報じられた。ヘリコプターがトスカーナから飛び立ち、レーダースクリーンから姿を消して2日後のことだった。
タイヤさんは、ジュエリーデザイナー、ハラ・タイヤさんの夫である。ハラ・タイヤさんは、200人以上の死者を出した2020年8月4日のベイルート港爆発事故の際に亡くなっている。
レバノンのメディアは、7人の墜落犠牲者の中にタイヤさんと同じレバノン人であるチャディ・クレイディさんが含まれていることを確認した。
ハラ・タイヤさんの娘タマラ・タイヤさんは、爆発の数日後に現場を訪れたフランスのエマニュエル・マクロン大統領に、亡き母がデザインしたレバノンの地図を模したブローチを贈呈している。
イタリアのメディアによると、ヘリコプターは木曜日にトスカーナ州のルッカを離陸し、北部の都市トレヴィーゾに向かっていたが、遠隔地上空の悪天候で行方不明となったという。
モデナ市の県庁は、「救助隊は、イタリアに出張中だったトルコ国籍の4人とレバノン国籍の2人の乗客、およびイタリア人パイロットの計7人の死亡を確認した」と発表した。
ヘリコプターはトスカーナ州とエミリア・ロマーニャ州の州境の山岳地帯で発見された。
クレイディさんは結婚しており、4人の子どもの父親であった。クレイディさんとタイヤさんの同僚、友人、家族は、木曜日に飛行機がレーダーから消えた後、彼らの安全のために祈るようソーシャルメディアを通じユーザーに求めていた。
タイヤさん一家の知人はアラブニュースにこう語った。「ヘリコプターが見つかることを期待していました。とても悲しいことです。タレクはとても陽気な人でした。家族の人たちはまだハラの死から立ち直っていないのに、今回の悲劇が起こってしまいました」
また、「ご冥福をお祈りします」と述べた。家族のプライバシーを理由に匿名を希望した。
イタリアの検察当局は、この事件の捜査の一環としてこの地域を封鎖した。
「座標を取得し、現場に駆けつけると、すべてが燃えていました。ヘリコプターの位置はおおむね谷の中、小川の近くです」と、イタリア空軍のツイッターアカウントに投稿されたビデオで救助隊員が語っている。
トルコ人の4人は、トルコの産業グループEczacibasiの子会社であるEczacibasi Consumer Productsに勤務していた。
会社によると、4人はイタリアで開催されるペーパーテクノロジーの見本市に参加する予定だったという。
ANSA通信によると、ヘリコプターはイタリア北部のティエネに本社を置く輸送・航空整備会社Avio Helicoptersが所有しているとのこと。
現時点でAvio Helicopters からのコメントは得られていない。
ロイター通信