
イスタンブール:21日、トルコ南西部で山火事が発生した。トルコの地中海、エーゲ海沿いの各地の数万ヘクタールに壊滅的な被害を与えた昨年の火事が繰り返されることが懸念されている。
山火事が起きたのは、エーゲ海沿岸のリゾート地マルマリスの近く、ムーラ県にあるボルドゥベトとして知られている地域。
国営アナトリア通信によると、風が強かったため、火の回りが速く、急速に延焼し続けているという。火災の原因は不明。
ムーラ地方森林管理局の空撮映像には、炎が過疎地の森林に広がり、煙がもくもくと立ち上る様子が映っている。
ムーラ県当局は、消防士と山林管理部隊が消火作業に当たっていると発表した。
昨年の夏に起きた火事は、トルコの観測史上、最も激しい火事だった、と欧州環境機関は昨年発表し、地中海が山林火災多発地域になったと付け加えた。
レジェプ・タイップ・エルドアン大統領率いるトルコ政府は、昨年起きた火事の消火に当たる準備ができていなかったと批判された。政府側は、トルコ史上最悪の火災だったと言って答えた。
人間が引き起こした気候変動で、熱波がより起こりやすく、より深刻になっている、と科学者らは話している。
ロイター