
ヨルダン、アカバ:ヨルダンの首相は28日、紅海に面したアカバ港で前日に発生した爆発事故について、当局に調査を指示したと発表した。この事故で少なくとも13人が死亡した。
27日、塩素ガスのタンクを船に積み込んでいたクレーンからタンクの一つが落下し、有毒な黄色の煙を上げて爆発した。死亡したほかにも、約250人が体調を崩していると当局は述べている。
ビッシェル・アル・カサウネ首相は28日に現場を訪れ、民間防衛総局と環境当局からの情報として、一帯のガス濃度は正常に戻ったと述べた。事故の発生現場では清掃と調査が行われているが、港湾のそれ以外の場所では活動の大部分が再開されているという。
アル・カサウネ首相は、死亡者には「他の国籍を持つ人々」も含まれていると述べたが、詳しくは明かさなかった。入院していた人々の多くは現在退院しつつあるという。
国営テレビで放映された映像にはタンクが爆発した瞬間が映っており、立ち込める有毒ガスから港湾作業員が急いで逃げる様子が映し出されていた。約200名が入院した。
当初はガス漏れだと説明していた公安局は、当局が負傷者を避難させた後、辺り一帯を封鎖し、事態に対処するための専門家を派遣したと述べた。
国営ヨルダン・テレビが13人の死亡を伝えた。別の公共放送であるアルマムラカ・テレビは、199人がまだ病院で手当てを受けていると述べた。公安局は、総数251人が負傷したと発表した。
アカバは紅海の北端にあり、イスラエルの都市エイラートとは国境を挟んで隣接している。アカバもエイラートも人気のビーチで、ダイビングで訪れる人も多い。
エイラートの救急隊は声明を出し、市内への影響はないが、事態を注意深く見守っていると述べた。
AP