• 両国は環境や教育など複数の分野でも協定を結んだ
• エジプト大統領のオマーン公式訪問中に協定が成立した

モハメド・アブ・ザイド

カイロ：エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と、オマーンのスルタン、ハイサム・ビン・ターリク国王は、様々な重要分野における実現可能なプロジェクトに焦点を当てた共同のファンドの設立に向けた二国間での検討に合意した。

火曜日に発表された共同声明で、両首脳はすべての関係当局がエネルギー、再生可能エネルギー、工業、医療、製薬分野での投資の機会について議論することをエジプト大統領のオマーン公式訪問中に発表した。

エルシーシ大統領の訪問中に、両国は航海士の海洋資格証明を相互に認めることに加えて、競争の促進、独占との闘い、投資の加速、輸出の拡大、工業地帯の建設と管理、環境保護の分野で2つの協定、6つの覚書、3つの実行プログラムと協力文書を交わした。

また両国政府は、海上運送や港湾に関する協力協定、スルタンカブース大学とエジプト国立天文学・地球物理学研究所との間の協力協定にも合意した。

エルシーシ大統領は「来るべき時代に、エジプトはオマーンの経済界や企業と経済的・商業的な協力関係を発展させ、共同での投資を加速させ、経済発展に寄与し…相互の利益を最大にし、手の届く機会を最大限活用することを熱望する」と述べた。

大統領は、オマーンの経済界の代表や主要企業のトップと多数のオマーン政府の高官や代表者も交えて会合を持った。そこでエルシーシ氏が強調したのは、「エジプトが近年様々な発展の分野で経験した質的飛躍は、国家の強い意志を反映して、政府と国民それぞれがサステナブルな発展を目指した結果であり、これは門戸を開放して様々な分野ですでに行われているオマーンでの投資の効果を最大化することでエジプトとオマーン・スルタン国の間の関係を強化する上でプラスの波及効果をもたらすだろう」ということである。

「二つの兄弟国の間の、卓越した親愛な関係は、必要に応じて政治的意志を活用することで様々な経済分野における協力関係を発展させようという努力の支えになるものです」とエルシーシ大統領は語った。

大統領はまた、エジプトにおける多くの投資の機会について取り上げたが、その中でも最大のものは発展の中枢であるスエズ運河地域であり、ここには多数の主要な工業および物流の中心が置かれ、エジプトが持つ戦略的位置から利益を得ることを望むオマーン企業にとって、魅力的な機会を提供するだろう。

エルシーシ大統領は月曜日にオマーンに到着し、公式の歓迎式典が開かれた。

両首脳の会談はオマーンの首都マスカットのアラム王宮で行われ、両国の代表団も参加した。

エルシーシ氏はエジプトが「オマーン・スルタン国との戦略的関係の深さと強さに抱いている誇り」と、その「共同の二国間協力の枠組みを強化・多様化し、政治、安全保障、経済、商業など様々な分野でその地平を広げるような仕組みを追求」したいという希望を確認した。

大統領はまた、「現在二つの兄弟国が共通の利益に関わる問題について実現している、協調とビジョンの共有の水準」や「すべての地域的・国際的問題について両国が有しているコンセンサス」を称えた。

エジプト共和国の大統領公式報道官であるバサム・ラディ大使によると、エルシーシ大統領とスルタン・ハイサムの会談の期間は延長され、その中でスルタンは「両国を結ぶ緊密で歴史的な兄弟の紐帯」を称えた。