
イスタンブール:トルコのジェット運航会社、MNGジェットの幹部が、かつての知人から脅され止むを得ず、日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告の日本逃亡を手助けしたと当局に対し説明したと、土曜、ヒュッリイェト新聞が報じた。
トルコ当局は、ゴーン被告がトルコを経由しレバノンへ逃亡したことについての調査の一環で、人の密輸の罪で、MNGジェットの幹部Okan Kosemen氏を含む5人を逮捕した。
ヒュッリイェト新聞によると、Kosemen容疑者は当局に対し、ベイルートにいる以前の知人から「国際的に重要な仕事」の手助けを要請され、応じなければ「家族に危害を加える」と脅されたと説明したという。
紙面では、脅迫を行ったとされる知人の名前は明らかにされていない。
ヒュッリイェト新聞は「私は恐怖を感じました。空港でジェット機から降りてきた男を別のジェット機に乗せました。その男が誰かは知りませんでした」と、Kosemen容疑者が当局に話した内容を引用した。
ロイターはこの証言の信ぴょう性についてはすぐには確認できなかった。
また、MNGジェットや検察官からの即時のコメントは出されなかった。
Koseman容疑者の弁護士は、今のところ、この件についてKoseman容疑者が発言する予定はないと述べた。
MNGジェットは金曜日、ゴーン被告は日本からの逃亡の際、同社の飛行機を2機、違法に使用し、従業員の一人がリース記録を改ざんし、ゴーン被告の名前を文書から削除したと発表していた。
日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告は、日本で金融犯罪の疑いで起訴されていたが、火曜日、彼曰く「不正な」日本の司法制度から逃れるためレバノンに逃亡したと明らかにし、国際逃亡者となった。
ロイター