
アラブニュース
ジェッダ:イランはウラン濃縮で憂慮すべき進歩を遂げ、一連の無関係な要求をすることで核合意復活の協議を妨げていると、米国のロバート・マレー特使が5日に語った。
崩壊した2015年の合意再建を目指したウィーンでの交渉は3月以降停滞しており、先週カタールで行われた行き詰まり打開のための協議は失敗に終わった。
イラン政府は、「この件に注目している人なら誰でも核合意とは無関係と考えるような要求を追加してきた。これらはイラン側が過去に希望していたものだ」と、マレー氏は述べた。
「今、本当に議論を行う必要があるのは、我々とイランではない。我々にはその用意があるとはいえ、イランがイラン自身と議論をすべきなのだ。イランは、合意を再び遵守する用意が今あるかどうか、結論を出す必要がある」
イランは2018年に米国が協定を離脱した後、ウラン濃縮を強化し、マレー氏は、核爆弾製造に十分な核分裂性物質の保有に現在かなり近づいていると述べた。
「我々はもちろん、我々のパートナー国と同様に、イランが濃縮の分野で遂げた進歩について憂慮している」と、特使は述べた。
核合意を復活させるための窓は閉ざされつつあると、5日、EUの外交責任者のジョセップ・ボレル氏は警鐘を鳴らした。「合意を締結したいのであれば、今すぐ決断が必要だ。これはまだ可能だが、政治的ゆとりは…すぐに小さくなるかもしれない」と述べた。
イスラエルのヤイール・ラピード新首相は、パリ訪問中に、イランは「合意に違反し、核開発を続けている」と述べた。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、イランを説得して合理的な判断をさせ、交渉のテーブルに戻らせるために、あらゆる努力をすると述べた。