
アラブニュース
ロンドン:ムスタファ・アル・カディミ首相によると、ジョー・バイデン米大統領は、今週の中東歴訪で、より強く、より自信に満ちたイラクを見ることになるという。
同首相は、フォーリン・ポリシー誌に寄稿し、同国は現在「イラクの問題」に対して「イラクの解決策」を見出しており、より「たくましい」イラクの指導者としてバイデン氏に会うことになるだろうと述べた。
アル・カディミ首相は寄稿で、イラクが戦後、ダーイシュ後の時代に進んでいることを認め、支援してほしいと米国や国際的なパートナーらに求めた。
バイデン氏はイスラエルとサウジアラビアへの訪問の一環として、金曜日にリヤドでアル・カディミ氏を含む複数の地域の指導者らと会談する予定だ。
寄稿の中でイラク首相は、「30年にわたるサダム・フセイン氏の残忍な独裁支配」から脱却し、発展しつつある多党・多民族の民主主義へと国を動かす中での、米国の援助と支援に謝意を表明した。
同首相は、過去20年間におけるイラクとアメリカの関係は、安全保障とテロとの闘いに基づくものから、エネルギーや気候、医療、教育、文化などの分野における社会的・経済的発展を軸とするパートナーシップへと進化したと賞賛した。
また、最近のイラクの選挙から生じた「政治的困難」を受け、イラクの市民生活に民主的プロセスを定着させるためにさらに多くのことを行う必要があることを認めた。
しかし、アル・カディミ氏は、ダーイシュの領土戦争敗北の後、イラク人には自分たちの将来について前向きになる理由があり、イラクは 「地域的にも国際的にも積極的」で「もはや国際社会の消極的メンバーではない」と述べた。
アル・カディミ氏は、イラクがヨルダンやエジプト、湾岸協力理事会加盟国など地域のパートナーとの架け橋を築いていると付け加えた。繋がりの強化は、イラクの発展に好影響を与えている、と彼は述べた。
バイデン氏は、地域歴訪の一環として、高官との会談のために水曜日にイスラエルに到着した。バイデン氏はイスラエルのテレビに対し、イランの核武装を抑止するために軍事力を行使することは、「それが最後の手段であるならば」問題外ではない、と述べた。