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フーシ派による拘禁下のイエメン人ジャーナリスト、「危篤状態」でも治療を受けられず

2015年から拘禁されているタウフィク・アル・マンスーリさん。(Twitter写真)
2015年から拘禁されているタウフィク・アル・マンスーリさん。(Twitter写真)
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29 Jul 2022 07:07:11 GMT9
29 Jul 2022 07:07:11 GMT9
  • タウフィク・アル・マンスーリさん(36)には糖尿病などの持病もあり、家族が心配を募らせる中、彼の命を救うため国際的な介入を求める声が上がる
  • 3人の子供の父親でもあるタウフィクさんは、2015年にサヌアでフーシ派に拉致されたジャーナリスト9人のうちの1人だった

サイード・アル・バタティ

ムッカラー:フーシ派の収容所に拘禁されているイエメンのジャーナリストが、イランの支援を受けたフーシ派が救命薬を与えないため「危篤状態」にあり、死亡するかもしれないとジャーナリストの家族が述べた。

拘禁されているタウフィク・アル・マンスーリさん(36)の両親は、糖尿病、心臓病、息切れ、四肢の腫れを患っているタウフィクさんの健康状態が過去48時間の間に悪化したが、フーシ派が彼に薬を与えることも病院に連れて行くことも拒否していると訴えた。

「確認された情報によると、タウフィクの命は危険にさらされており、病院への緊急移送が必要ですが、フーシ派は何ヶ月もこれを拒否しています」と、両親は一般市民、国内外の人権団体、援助団体および国連イエメン特使事務所に向けた呼びかけの中で述べている。

3人の子どもの父親でもあるアル・マンスーリさんは、2015年にサヌアでフーシ派に拉致されたジャーナリスト9人のうちの1人だった。

9人のジャーナリストのうち5人は、2020年に釈放された。数百人の捕虜が解放された、内戦状態にあるイエメンの派閥間で行われた初めての大規模な捕虜交換の一部を成すものであった。

しかしフーシ派は、残る4人のジャーナリストの解放を求める国際的な声に挑戦するかのように、彼らに死刑を宣告し、独房に閉じ込め、虐待を加えた。

タウフィクさんの兄、アブドゥラ・アル・マンスーリさんは、フーシ派がタウフィクさんに心理的・身体的虐待を与えて生命にかかわる病状を引き起こし、しかも拘禁場所である中央保安キャンプの収容所の中でであろうと外でであろうと、治療を与えることを拒否していると非難している。

「彼らは弟を放置して、ゆっくりと死なせようとしているのです」とアブドゥラさんは28日、アラブ・ニュースに語った。アブドゥラさんは、フーシ派の治安部門リーダー、アブド・シハブ・アル・ムルターダ氏を記者たちへの拷問の陰の首謀者と名指しして非難している。

イエメンの活動家、ジャーナリスト、政府関係者たちは、ジャーナリストを虐待するフーシ派を非難し、国際組織および国連イエメン特使に対し、フーシ派に拷問を止め、ジャーナリストたちを直ちに解放するよう圧力を加えることを要請した。

イエメンのジャーナリスト、サム・アルゴバリ氏は、タウフィクさんがフーシ派の医療怠慢により「今この時にも」死ぬかもしれないとツイートし、国際機関や影響力を持つ人々がタウフィクさんの解放を求める声に加わるよう促した。

「アラブ・湾岸諸国のすべてのメディア関係者や著名人に対し、直ちに彼の命を救う行動をとるよう求めます」とアル・ゴバリ氏は述べている。

また、27日の夜、タイズ州の村にフーシ派が発射した砲弾が着弾し、民間人1人が死亡、1人が負傷したと、国営SABA通信が報じた。

フーシ派は、タイズ州マクバナのアル・スアイヘル村に迫撃砲を発射し、マヘル・サイードさん(18)が死亡、ムハンマド・ナジーブ・アリさん(20)が負傷した。

この迫撃砲攻撃は、フーシ派がハン山付近の新たな拠点掌握を狙い地上進攻を開始するのに先立ちタイズ西部の拠点を砲撃した、とのイエメン軍の発表と時を同じくしている。ことから発生した。

イエメン政府が支配するタイズ州の一部に対するフーシ派の砲撃と地上攻撃は、国連が仲介した停戦協定に基づき、同国の各派が敵対行為の停止に合意した4月2日以降も継続している。

フーシ派はまた、停戦下でタイズ内の道路を再開させるという数回にわたる提案も拒否している。

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