
ゴブラン・モハメド
カイロ:エジプトは国連安全保障理事会宛ての書簡で、大エチオピア・ルネサンスダム(GERD)につながるサブダムのコンクリートの外壁に亀裂が生じていると警告した。
エジプトは、エチオピアが必要とされる環境への影響や社会経済的影響の調査を実施する義務を怠っていることから、本件は特に憂慮すべき事態であると述べた。
国連安全保障理事会議長に送付された書簡によると、エジプトのモハメド・アブデル・アティ水資源・灌漑大臣は、現在の雨季にエチオピアが一方的にGERDへの注水を再開する意向について伝達を受け取ったという。
アブデル・アティ大臣は、エチオピアの決定はダムの注水と運用を管理するルールについて、エジプトおよびスーダンとの間の合意がない中で行われたものであり、3か国が署名した2015年の原則宣言に違反するものだと述べた。
アブデル・アティ大臣は、こうした度重なる違反行為によってエジプトに重大な損害が生じた場合、エチオピアに全責任を負わせると強調した。
エジプト外務省は、エジプトはエチオピアの一方的な措置が引き起こす可能性のあるあらゆる損害に対する措置を含め、国家の安全を確保し、保護するために必要なすべての措置を講じる権利を国連憲章で保証されていると述べた。
GERDはエチオピアと、エジプトおよびスーダンとの間の緊張を高めている。
エジプトとスーダンは、自国に流れるナイル川の水量の減少を懸念しており、ダムの注水と運用に関する法的拘束力のある合意を求めている。