
チュニス:チュニジア当局は金曜日、新たに移民しようする試み5件を阻止し、82人を救助または阻止したと、内務省が発表した。
声明によると、チュニジアの「北部、中部、南部、沿岸部」の国家警備隊が、「非正規移民との戦いの一環として」この試みを阻止したという。
チュニジアは、ヨーロッパ(大抵はイタリア)を目指す移民にとって重要な出発点であり、海を渡ろうとする試みは春から夏にかけて増える傾向にある。
金曜日の声明によると、海上での4回の作戦で76人が救助され、それ以外に6人がガベスとスファックス地域の陸上で阻止されたという。
移民の国籍の詳細や彼らが使用したボートの状態については、報告されていない。
その声明によると、チュニジア通貨と外国通貨の両方が押収されたが、金額は特定されていない。
北アフリカの国のメディアは火曜日、ケルケナ諸島沖で船が難破して8人のチュニジア人(女性3人、子ども4人、男性1人)が死亡したと報じた。他の20人は救助された。
そして国家警備隊は日曜日、海を横断しようとして阻止された17件の移民255人のうち、サハラ以南のアフリカから来た人が170人いたと述べた。
チュニジアとリビアは、アフリカからヨーロッパを目指す移民の主な出発点である。
チュニジアは政治・経済危機の渦中にあり、リビアは2011年以来無法地帯に陥っており、民兵が人身売買に手を染めている。
イタリア当局によると、今年7月22日までに海路でイタリアに到着した人は3万4,000人であり、2021年の同時期の2万5,500人、2020年の1万900人を上回っている。
一方、ギリシャのロードス島南方でボートが転覆し、行方不明になったと報告された移民の捜索・救助活動が3日目に行われた。
沿岸警備隊は金曜日、ギリシャのフリゲート艦1隻と商船3隻が、ロードス島の南およそ40海里(約74km)とカルパトス島の南東33海里(約61km)の海域を捜索していると述べた。
水曜日の早朝、ボートが沈んだ後、商船とギリシャ空軍のヘリコプターによって、合計29人の生存者(すべて男性)が救助された。
生存者は当初、60人から80人が乗船していたと述べていたが、後にその数字は修正され、沿岸警備隊は金曜日、合計50人から60人が乗船していたとみられると述べた。
沿岸警備隊によると、29人のうちトルコ国籍の2人はヘリコプターで救助されてカルパトス島に移送され、残りの27人(いずれもアフガニスタン・イラン・イラク国籍)は商船に救助されてコス島に移送された。
トルコの沿岸警備隊も水曜日に、5人を救助したと発表していた。最初の救助以来、さらなる生存者や遺体は発見されていない。
ボートが沈没した理由はすぐには明らかにされなかったが、ギリシャ当局によると、当時この地域の天候は強風と波が荒い状態だったという。
トルコからエーゲ海に浮かぶギリシャの島々を経由するのが、中東・アジア・アフリカからの難民申請者のもっとも一般的な海上ルートである。
しかしギリシャ当局がこの地域のパトロールを強化し、新たにトルコに来た人びとの難民申請を許可せずに即座に強制送還しているという報告が絶えないため、多くの人々が、より長くより危険なルートで直接イタリアへ向かおうとしている。ギリシャ当局は、難民申請者の違法な略式送還を否定している。
AFP