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イエメン兵4人死亡、25人負傷 フーシ派が停戦中に攻撃

首都サヌアで開かれた集会に参加するフーシ派の新兵。この集会の目的は、イエメンのいくつかの都市の戦線により多くの兵士を動員することだ。(AFPの資料写真)
首都サヌアで開かれた集会に参加するフーシ派の新兵。この集会の目的は、イエメンのいくつかの都市の戦線により多くの兵士を動員することだ。(AFPの資料写真)
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14 Aug 2022 03:08:33 GMT9
14 Aug 2022 03:08:33 GMT9
  • ティム・レンダーキング米特使は、国際社会は内戦終結に向けて「大きく前進」したと述べた

サイード・アル・バタティ

ジェッダ:イエメン軍は13日、フーシ派の攻撃で兵士4人が死亡、25人が負傷したと主張した。そして同軍は、イランが支援するフーシ派がこの1週間、国連が仲介した停戦を数百回破っていると非難した。

国際社会はフーシ派に対し、タイズの交通を再開し、この停戦を永続的な和平調停に発展させ、内戦を終結させるよう圧力を掛けている。

イエメン軍のメディアセンターは声明で、フーシ派は先週だけで351件の違反を犯したと発表した。その内容は、タイズやハッジャ、マアリブ、ホデイダ、ダーリウ、アビヤンでの政府軍への砲撃・地上攻撃、爆発物を仕掛けた無人機の発射、陸軍兵士の射殺、新たな部隊の動員、新たな軍事拠点の創設などだ。

イエメン西部ホデイダ県のコーハ地区で、住む場所を追われたイエメン人が、テント・マットレス・寝具の援助を受けている。彼らのキャンプは大雨にさらされ、テントが破損した。(AFP)

4月2日に発効し、その後2回更新された停戦協定の下、双方は、戦闘の停止、サヌア発の商業便の出発の円滑化、ホデイダ港を通る燃料船の移動制限の緩和、タイズや他県での交通の再開に合意した。

イエメン政府と軍当局者らは、フーシ派が死者を伴う攻撃を続け、7年に及ぶタイズの包囲を解かなかった場合、停戦が危うくなり、内戦終結に向けた努力が台無しになるだろうと警告している。

タイズの住民は13日、フーシ派がタイズ東部のア・シェマシ地区に多数の砲弾を発射し、大爆発が起きたと話した。死傷者の有無は不明。

フーシ派が停戦を守らず、人口密集地区を攻撃し続けていることに、タイズの住民は繰り返し不満を漏らしている。

地元や国際社会が圧力を掛けているにもかかわらず、フーシ派は、タイズ周辺の主要道路と狭い道路4本を再開するという国連の提案を拒否し、狭い未舗装道路1本のみを再開すると主張している。

ニューヨークでは、ステファン・ドゥジャリク国連事務総長報道官が12日、タイズや他県での交通の再開に関する協議が「今もなお進行中」だと述べた。

「この停戦に合意してから、サヌア空港を離発着する飛行機の数はかなり増えている」と、同氏は日例記者会見で補足した。

ティム・レンダーキング米イエメン担当特使は、国際社会はイエメン内戦の終結に向けて「大きく前進」したと述べた。そして同氏の優先事項は、タイズの交通を再開し、サヌア空港発の便数・目的地を増やし、フーシ派支配地域の公務員への給与支払いを早めることだ、と同氏は述べた。

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