
モハメッド・ナジブ
ヨルダン川西岸地区ラマッラー:金曜日、ヨルダン川西岸地域で怒りの声が高まっている。イスラエル軍が再び武器を持たないパレスチナ人男性を殺害したためだ。
サレハ・サワフタさん(58)が頭部を撃たれたのは、明け方にトゥバスにある自宅付近のモスクでの礼拝から帰宅しているときだった。医師は彼の命を救うために奮闘したが、「致命傷」によりサワフタさんは死亡した。
サワフタさんは、来週に行われる娘の結婚式の準備中だった。これまでイスラエル軍との衝突に巻き込まれたことはなく、逮捕の対象でもなかった。
今年に入り、イスラエル軍によって殺害されたパレスチナ人の数はサワフタさんを含めて135人となった。
金曜午後、市内に怒りが広がる中、何百人もの人々がサワフタの葬儀に参列した。
トゥバス知事のユーニス・アルアッシ少将は、パレスチナ市民に対してイスラエル軍が「過剰で不当な力」を行使したことや、市民を射殺したことを非難した。
アルアッシ氏はアラブ・ニュースに対し、パレスチナ市民を殺傷したり逮捕したりするイスラエル軍の方針が「テロリズム産業」の主因であり、イスラエル軍による殺害や暴力に対して若者たちが復讐心を燃やしていると語った。
パレスチナのムハマド・シタイエ首相は、国際法に関して国際社会がダブルスタンダードを示す限りは、イスラエル軍は占領地域において「テロ」を続けるだろうと述べた。
「イスラエル軍がなんのお咎めもなく行動できる限り、裁かれない犯罪が続く。すべての都市、村、キャンプで、子ども、女性、そして高齢者が占領の恐怖の犠牲になっている」と首相は述べた。
パレスチナ外務省は、サワフタさんの殺害は「イスラエル占領軍がパレスチナ市民に対して日常的に行っている一連の犯罪の一部」だとし、イスラエルの政治家の指示に基づいて軍は行動していると述べた。