
アラブニュース
ロンドン: イエメンにおける援助従事者への攻撃は「憂慮すべき」速さで増加していると、同国の国連人道調整官が金曜に述べた。
デービッド・グレスリー氏は8月19日の「世界人道の日」にあたり、戦争で引き裂かれたイエメンにおいて、特にフーシ派が食糧支援物資の分配をコントロールしようとする中で、援助従事者たちが直面している「極めて厳しい」環境を強調した。
声明の中でグレスリー氏は、イエメンの援助従事者たち(そのうち95%以上がイエメン人)は、毎月1,260万人の人々が人道支援や保護支援を受けられるようにするため働いていると述べた。
しかし、2022年上半期には1人の援助従事者が殺害され、2人が負傷、7人が誘拐、9人が拘束されている。
またグレスリー氏は、1月から6月にかけて27件の脅迫・威嚇事件が発生したことを指摘した。2021年に起こった同様の事件は、通年でも17件であったという。
さらに、今年上半期に発生したカージャック事件も、2021年より17件多い28件が記録されており、援助団体の敷地や施設に対する攻撃(人道支援物資やその他の資産の略奪を含む)も27件あったと付け加えた。
グレスリー氏はまた、援助従事者がここ数ヶ月の間、「若い女性のモラルを含むイエメンの価値観を堕落させているという誤った主張」など、偽情報や扇動の標的になっていることも強調した。
そして次のように付け加えた。「このような根拠のない主張は、世界中の多くの地域で女性や少女が暴力の激化や権利の後退を経験しているときに、人道支援従事者、特にイエメン人女性の援助従事者の安全と安心を脅かすものである」
「人道援助従事者に対する暴力や脅迫は、援助の提供を弱体化させ、最も困窮している人々の生活をさらに危うくする」と、同氏は言う。
「イエメンの援助従事者は、その無私の献身を称えられるに値する」
国連の仲介で実現したフーシ派と「イエメンにおける正統性回復のための連合軍」との間の停戦は、4月の発効以来、市民に救済をもたらしており、全面的に支持されるべきものだが、人道危機は相変わらず悲惨な状況にある。
グレスリー氏によれば、2,300万人以上の人々が何らかの形で人道支援や保護を必要としているという。
食糧不足に直面する人の数は、12月までに1,900万人に増加すると予測されている。女性と子どもの栄養失調率は世界で最も高い水準にあり、イエメンの国内避難民430万人の3分の1は極限状態で暮らし続けていると、同声明は述べる。
イエメンの人道主義者たちのたゆまぬ献身がなければ、状況ははるかに悪化していただろうと、グレスリー氏は付け加えた。
「イエメンの援助従事者たちの使命感は、現在も揺らいでいない。これらの私心のない女性や男性たちは、毎日歩みを止めることなく、何百万人もの困っている人々に食糧や現金、保健サービスや清潔な水、保護、応急教育などを提供している」
「私たちは皆、彼らを守り、彼らの重要な仕事を支援するために、できる限りのことをするべきである」