
アンカラ:イスラエルの在トルコ臨時代理大使が金曜、アンカラ駐在大使が数週間以内に復帰するだろうと述べた。一方、イスタンブールにあるハマスの事務所閉鎖というイスラエルの期待を改めて示した。
ジャーナリストとの円卓会議でイスラエルの現アンカラ駐在首席代表イリット・リリアン氏は、トルコ駐在大使復帰のプロセスは「もし復帰すれば、ではなく、いつ復帰するか」の問題であると述べた。
「イスラエルで選挙があるため、イスラエル側で遅れが生じるかもしれないだけであり、予定通りに行われ、あと数週間でプロセスが完了することを望んでいる」と、リリアン氏は話した。
イスラエルでは11月1日に総選挙が行われる。
トルコとイスラエルは今月これまでに、それぞれの大使を復帰させることで合意した。両国は4年以上前に大使を呼び戻しており、今回の合意は、数ヶ月にわたり関係改善が進んだ後の新たな節目となった。
この地域の大国である両国は、2018年に、エルサレムの米国大使館開設に反対するガザ国境での抗議活動中、イスラエル軍によって60人のパレスチナ人が殺害されたことをめぐり、大使を追放していた。
しかし、エネルギーが潜在的な協力のための重要な分野として浮上してきたことで、長く緊張状態にあった関係の修復に取り組んできた。
リリアン氏は、「1年を通じて見られたポジティブな傾向」の最大の障害は、イスタンブールにハマスの事務所があることだと述べ、両国関係の課題を改めて指摘した。
「課題はたくさんあるが、我々からすれば、主な障害の1つは、イスタンブールにあるハマスの事務所である」と、リリアン氏は述べた。
「ハマスはテロ組織であり、トルコがその事務所を閉鎖し、そこにいる活動家をここから追い出すことをイスラエルが期待しているのは、周知の事実である」と、リリアン氏は付け加えた。
3月にイスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領大統領がトルコを訪問し、その後、両国の外相が訪問したことで、10年以上にわたり緊張が続いていた両国の関係は改善に向かった。
トルコのタイイップ・エルドアン大統領とイスラエルのヤイール・ラピード首相は今月これまでに電話会談を行い、関係の進展に満足していることを表明し、大使復帰の決定について互いに祝辞を送った。
エルドアン大統領は、大使復帰に必要な措置をできるだけ早く講じると述べ、ラピッド首相は、関係強化が商業や観光の成果につながるだろうと述べた。
ロイター