
テヘラン:イラン海軍の艦隊が紅海において、同国の商船に対する海賊攻撃を未然に防いだと同海軍が発表した。先月発生した同様の事案から立て続けに起きた形だ。
「武装した12人を乗せた不審船が1日、バブ・エル・マンデブ海峡においてイラン船籍の商船に近づいてきた」と、国営イラン通信(IRNA)が同国海軍の発表を引用して伝えた。
IRNAによると、一個戦隊が既に「紅海上の海賊ら」に対して臨戦態勢に入っていたという。そして、「駆逐艦『ジャマラン』の率いる護衛艦隊が当該不審船に対し砲撃を行った」後に、その侵入船は「現場海域を離れた」
今回の事案は、米国国防総省が先月30日、米軍の無人調査船がアラビア湾上でイラン軍艦に捕らえられたが、米海軍の巡視船とヘリコプターが現場に急行し対応したことで解放されたと発表した件から続けざまに発生したことになる。
8月10日には、同じ護衛艦隊が別のイラン船籍の船に対する夜間攻撃を阻止したと、イラン海軍の上級司令官が発表していた。
イラン海軍のムスタファ・タジェッディニ少将が当時発表したところによると、紅海上のイラン船籍の船から支援要請を受け、護衛艦隊が現場海域に急行し、複数の攻撃船との交戦が始まったという。
「激しい応酬が展開された後に、攻撃船は退散しました」と少将は述べた。
紅海からスエズ運河へと通じる海上輸送路に依存する他の国々と同様、イランも、2000年から2011年にかけてソマリアを拠点とする海賊による攻撃が増加して以後、アデン湾における海軍のプレゼンスを強化してきた。
AFP