
テヘラン:イラン外務省は14日、5月にイラン軍が押収したギリシャの石油タンカー2隻のうち、1隻の乗組員らについて、乗組員らの会社によって交代が行われたと述べた。
ギリシャがロシアのタンカーから押収したイラン産原油を米国に引き渡すと発表した数日後、イスラム革命防衛隊がアラビア湾でギリシャの石油タンカーを拿捕した。
ロシア船のペガス号は、イランに対して石油輸出を中心とした厳しい制裁を課している米国の要請により、ギリシャによって拘束されていた。
イラン外務省のナセル・カナニ報道官は、「(ギリシャの)船の乗組員について、海運会社により、国際的な海運協定に従って交代が行われた」と述べた。
ISNA通信によると、同報道官は「前の乗組員は通常の段取りで石油タンカーを離れた」と述べたというが、詳しい説明や当該船舶の特定はしていないという。
ギリシャ港湾警察の報道官は13日にタンカーの1つからギリシャ人船長1人とフィリピン人乗組員10人がギリシャに到着したと14日の夕方AFPに語った。
ギリシャ港湾警察の報道官はまた、タンカーが航行を継続できるよう、両船の乗組員はイランを離れ、交代される予定であると付け加えた。
デルタ・ポセイドン号とプルーデント・ウォリアー号の乗組員49人(ギリシャ人船員10人とキプロス人1人を含む)は、ほぼ100日間、アラビア湾で拘束されていた。
ギリシャの国営放送局ERTは週末、12日に始まると予想されていたギリシャのタンカー2隻からの乗組員の解放にイランがゴーサインを出したと報じた。
カナニ報道官は14日、「乗組員たちはイランで拘束されたり投獄されたりしていない」と述べた。
AFP