林芳正官房長官は10日の記者会見で、政府の2023年度決算について、防衛力の抜本的強化をうたって予算計上したものの使わなかった防衛費の「不用額」が1300億円程度に上る見込みだと明らかにした。防衛費は削減の余地があるとして防衛増税に疑問の声が出る可能性もある。
林長官は契約額や人件費が予定を下回ったのが要因だと指摘。「予算に対する不用率は、過去と比べて必ずしも大きくない」と述べ、23年度予算の査定に問題はなかったと説明した。
林長官はまた、「防衛力の抜本的強化は国民の命と平和な暮らしを守るために待ったなしの課題だ。安定的な財源を確保することは重要だ」と語り、防衛増税の必要性を重ねて強調した 。
時事通信