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希望が定義するUAEの50年の旅路

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08 Feb 2021 09:02:16 GMT9
08 Feb 2021 09:02:16 GMT9

アラブ初の惑星間ミッションであるUAEの探査機「ホープ」は、昨年7月20日の打ち上げ以来4億2,600万km以上の距離を移動しており、アラブ首長国連邦時間の火曜日午後7時42分に火星に到達すると予想されている。

このタイミングは偶然ではない。「ホープ」が火星に届くのは、1971年の建国から50周年を迎える年だ。わずか50年の間に、UAEは地域や世界の舞台で重要な役割を果たす、近代的でダイナミックなハブとなった。

私たちはこうした成果に誇りを持っているが、半世紀の節目を迎えるにあたり、未来に向けて準備してきた経験から得られる教訓に焦点を当てている。

寛容さ、開放性、受容性の原則に基づいて国を建てることは、あらゆる意味でUAEに豊かな実りをもたらしてきた。UAEは世界で最も多様性に富んだ人口を抱える国の1つであり、この国では様々な国籍や宗教の人々が生活し、働き、共に祈りを捧げている。アラブ青年調査によると、アラブ首長国連邦は9年連続でこの地域での住みたい・働きたい国のトップに選ばれており、世界中の人々、特に若者はUAEを自分たちのより良い生活を築くための故郷にしたいと考えている。

伝統を守りつつ、国際的な立場を反映するための慣習を発展させていくためには慎重にバランスを取る必要があるが、全体的な傾向としては進歩していると言える。昨年は、投資、外国人所有、離婚、アルコール、犯罪行為に関する法律の大幅な改正や、女性の権利に対する寛容さと支援の原則の反映、またあらゆる背景を持つ人々が集まるハブとしての地位の強化が行われた。

このような国内の展望は、他国との関係にも反映されている。私たちは独断的な柔軟性よりも、実利主義を重視している。UAEがイスラエルと国交を樹立した2020年の歴史的なアブラハム合意は、この地域のために進歩的で現実的な未来を切り開いていきたいという私たちの願いから生まれたものである。これまでの現状は、単にうまくいっていなかったというだけのことであり、私たちの考え方を更新し、長年の課題を克服するための新しい戦略を練る時は来ていた。

探査機「ホープ」は、非常に短い時間で長距離を旅してきた国家にとっても完璧なシンボルだ。

オマール・ゴバシュ

このことがもたらす第3の原則とは、多国間同盟と国際機関が平和と繁栄を達成するための最も効果的な道であるという信念だ。そのために、UAEは人類の状況を改善する国連機関に幅広く資金を提供しており、2022年から2023年の任期で国連安全保障理事会のメンバーに選出されることを求めている。私たちの目標は、インクルージョンを推進し、宗教間の対話を促進すること、また将来に備えたデジタルと金融のイノベーションの促進や、公衆衛生と気候変動という重要な問題を中心としたレジリエンスの構築、対話と平和構築の努力に資金を提供することで紛争を脱して平和を確保することだ。

同時に、私たちはこのコインには裏表があることを認識している。私たちは、過激主義と混乱に見舞われている地域で、機会と寛容に満ちた国を作ってきた。繁栄と安全の間には取るべきバランスがあり、私たちは決して国民の安全を危険にさらしたり、国家が国民のためにより良い結果を提供しようとするときに、過激派がその安定と主権を損なうことを許しはしない。

私たちは50年という短い期間で達成したことを誇りに思っているが、まだまだやるべきことがたくさんあることも認識している。人権、特に男女平等、宗教的寛容、労働者の権利などの重要な分野では急速な進展が見られるが、私たちにはまだまだやれることがあり、今後も行っていく予定だ。そのために、2021年末までに立ち上げ予定の「国家人権計画」のための協議プロセスが現在進行中だ。

さらに早く動けという声もあれば、変化に抵抗感を持つ人もいるだろうが、私たちはこの立場を受け入れている。UAEは大きな夢を持ち、素早く学ぶ若い国だ。地理的にも、また学んだことを国際社会との関わりを通じて共有しようとしている点でも、UAEは世界の中でも独自の重要な位置に収まっている。我が国の歴史の最初の50年を締めくくるにあたり、新たな地平線への前進を目指す人類の努力の象徴である探査機「ホープ」は、UAE自身の美しい旅を祝して火星に到達することになるだろう。

新しい章の始まりだ。

・オマール・ゴバシュはUAEの文化・公共外交担当大臣補佐官。

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