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• 128名の議員が投票して大統領選挙を行うが、大統領はマロン派キリスト教徒でなければならない

ベイルート：レバノン議会の議長が火曜日、今週大統領選を行うために議員を召集した。混乱の最中にあるこの国にとって、政治的に一歩前進できるという希望の光がわずかながら差した。

ナビーフ・ビッリー議長の覚書によると、議会は木曜日に開かれる。

現在レバノンで採られている、党派単位で権力を分担する不安定なシステムでは、128名の議員が投票して大統領選挙を行うが、大統領はマロン派キリスト教徒でなければならない。

現職のミシェル・アウン大統領の6年の任期は、10月31日に切れる。2年にわたる政治的膠着状態の後、2016年10月に大統領に選出されたアウン氏は、退役陸軍司令官で、イランの支援を受ける武装組織ヒズボラの同調者である。

新大統領は、レバノンが経済破綻を経験し、政府は国際通貨基金からの緊急援助を受けるために必要な構造改革を実行するのに苦闘している最中に選ばれることになる。

2019年末に始まった危機によって、この地中海の小国の人口の4分の3が貧困に陥り、通貨レバノンポンドは対ドルで90%も下落した。

もっとも、分裂が深刻な議会において、開会のための定足数に達するか否かは不透明であり、新たな政治的麻痺状態も懸念される。

ここ数か月で、アウン大統領の後継者として過半数の得票や意見の一致を得られる候補者はいなかった。

ヒズボラと近いマラダ軍団のスレイマン・フランジェ氏（シリアのバッシャール・アル・アサド大統領を「兄弟で友人」と呼ぶ）はいくつかの主要党派の支持を得ているが、主なキリスト教ブロックの支援を得ることができていない。

他に発表された候補者、レバノン元大統領の孫で反ヒズボラを掲げるトレイシー・シャムーン氏、ビジネスマンのジアド・ハイエク氏、作家で女性の権利擁護者のメイ・リハニ氏は、いまだ公式の支援を取り付けるに至っていない。

アメリカと湾岸地域のアラブ君主国家の支援を受ける反ヒズボラ派は、影響力を行使してヒズボラ寄りの人物が次のレバノン大統領に選ばれることを防ぎたいと望んでいる。また、13人の無所属の改革派議員が、改革の遂行を優先して国を窮地から救い出せるような改革志向の強い大統領を推そうと、個別にロビー活動を行っている。