アラブ・ニュース
リヤド:イランの10代の少女たちは、イランの道徳警察による若い女性の死に端を発する抗議で、政権が恐れる準軍事組織バスィージの隊員に罵声を浴びせた。
ソーシャルメディアに投稿された動画には、少女たちがスカーフを振り回し、デモの群衆に対処するはずだった隊員の男性に向かって「失せろ、バスィージ」と唱える様子が映っている。未確認の情報によると、このビデオは4日にシーラーズで撮影されたものだという。
この抗議は、テヘランで道徳警察(Gasht-e Ershad)に不適切なスカーフを着用していたとして逮捕されたマフサ・アミニさん(22)の死に関する騒動の3週目に行われた。アミニさんの家族によると、アミニさんは拘留中に殴られたという。当局は、彼女は心臓発作を起こしたと主張している。
バスィージはイスラム革命防衛隊の一翼を担い、サウジアラビアなど複数の国からテロ組織として指定されている。現在も続くこの抗議に対してバスィージの隊員が動員されており、多数の死者が出ている。
デモの多くは女性や少女が主導しており、政権への反発を象徴的に示すため、スカーフ着用を義務づける法律を無視したデモを行っている。
今週ネットに投稿された2つ目の動画には、北西部の都市サナンダジでスカーフを外した少女たちが道路を歩く中、「独裁者に死を」と叫ぶ男の姿が映っていた。少女たちが「自由」と唱えると、年配の女性が賛同して拍手する姿も見られた。
3つ目の動画では、校庭で座り込みの抗議行動に参加した生徒に対し、教師が「頭を覆わなければ退学処分だ」と脅しているように見える場面があった。
一方、カラジで撮影されたとされる動画には、道徳警察の一員と思われる男がオートバイに乗っているところを少女たちが追いかけている様子が映されていた。