ワシントン:アメリカは、昨年12月にイラン革命防衛隊(IRGC)からイエメンの武装勢力に送られる途中で米海軍が押収した100万発分の弾薬を手元に置く考えだと、米司法相が3月31日明らかにした。
「アメリカはイランの革命防衛隊による、イエメンの武装勢力に向けた戦争用の武器密輸を企てた主要な作戦を阻止した」と、声明の中でメリック・ガーランド司法長官は述べた。
「司法省は目下、弾薬100万発分以上と携行式ロケット弾用の近接信管数千個を含むこれら武器の没収を検討している」
アメリカ海軍によると、同軍は昨年12月1日、オマーン湾のイランからイエメンへ向かう海上航路上で、50トン以上の弾薬とロケット弾の信管、発射火薬を密輸するトロール漁船を拿捕した。
その際、7.62ミリ弾100万発分以上、12.7ミリ弾2万5,000発分、ロケット弾の信管約7,000、携行式ロケット弾用の発射火薬2,100キロ以上が見つかった。
今回の武器没収に向けた動きは、イランの武器密輸ネットワークに関するより大規模な米政府による捜査の一環である。この密輸ネットワークは、イエメンにおけるフーシ派の軍事行動や、中東全域におけるイラン政府のテロ活動を支えていると司法省は指摘している。
武器没収の訴状には、IRGCがアメリカの安全保障に重大な脅威を与える集団または国家に対してひそかに武器を輸送するための手の込んだ計画について述べられている。
ロイター