• イラン全土で抗議活動が続いており、19人の未成年者が殺害されたと人権団体が報告している
• 3週間以上にわたる抗議活動で、少なくとも14人の治安部隊メンバーが殺害された

ドバイ：警察留置場に拘束された若年女性が死亡したことをきっかけに始まった抗議行動は、当局による弾圧に対抗し、9日もイラン全土で続いた。一方、人権団体は、子供を含む少なくとも185人がデモの現場で殺害されたと述べた。

9月17日にクルド人の町サケズで行われたマフサ・アミニさん（22）の葬儀から始まった反政府デモは、イランの聖職者指導層に対するここ数年で最大の抗議活動となっている。デモ参加者は、最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師の失脚を求めている。

ノルウェーに本拠を置く人権団体「イラン・ヒューマン・ライツ」は8日、次のように述べた。「これまでに少なくとも19人の子供を含む少なくとも185人が、イラン全土の抗議行動で殺された。死者数が最も多かったのはシスタン・バルチスタン州で、記録された死者数の半分を占めている」

イラン当局は、この抗議行動について、米国を含むイランの敵による陰謀とみなしている。特に治安部隊の少なくとも20人が死亡したとされる暴力行為については、武装反体制派を非難している。

人権保護団体によると、ソーシャルメディア上で共有された動画では、9日未明にイラン国内の数十の都市で、治安部隊が催涙ガスやこん棒、多くの場合は実弾を使用しているにもかかわらず、数百人の女子高生や大学生が抗議行動に参加している様子が映し出されている。

イラン当局は、実弾の使用を否定している。

「妻を殴るな。彼女は妊娠している」

広くフォローされている活動家1500tasvirがツイッターに投稿した動画には、こん棒で武装した治安部隊がテヘランの高校で生徒を攻撃している様子が映っていた。

別の動画では、ラフサンジャン市で8日、男性が妻を警官隊から妻を守ろうとして「妻を殴るな。彼女は妊娠している」と叫んでいた。

15万人以上のフォロワーを持つツイッターアカウント「Mamlekate」が共有した動画には、バンダルアッバス市で治安部隊が数十人の女子学生を追いかけている様子が映っていた。ソーシャルメディアの投稿によると、活動家が集団ストライキを呼びかけた後、いくつかの都市で商店が閉鎖されたという。

ロイター通信は、これらの動画や投稿を確認することができなかった。当局がインターネットを制限していることもあり、死傷者の詳細が明らかになるまで時間がかかっている。

ロイター