アラブニュース
ロンドン:サウジアラビアが指揮をとる合同部隊に所属する英海軍の艦艇が、最近行われた麻薬対策作戦の中で大量の違法薬物を差し押さえた。
当該海域全体に海上警備を展開し現在サウジが指揮をとる、38ヶ国から成る協力組織・第150合同任務部隊に所属する英海軍のフリゲート艦が、クリスタル・メタンフェタミンを運搬していた密輸船を拿捕し、今年5度目の任務成功を収めた。
英海軍は、6時間に及んだ今回の作戦が、違法薬物を利用して組織や暴力的な計画に資金をつぎ込んでいる犯罪集団やテロ組織にとって大打撃となったと伝えた。
「テロ組織や犯罪集団、そしてそれらの資金調達ラインを妨害することは、英国と世界の安全を保つために非常に大切なのです」と、同フリゲート艦のクレア・トンプソン司令官は述べた。
不審船を調査するため、フリゲート艦「モントローズ」から偵察ヘリが派遣され、その後水陸両用の歩兵特殊部隊であるイギリス海兵隊が同不審船に乗り込み、同海軍いわく「荒々しい状態」であった同船を確保した。
海兵隊は搭乗するとすぐに、隠されたコンパートメントを発見し、そこには870キログラムものクリスタル・メタンフェタミンが秘匿されていた。
英国の国家犯罪対策庁によると、押収されたメタンフェタミンは1710万ドルに相当するという。