アラブニュース・ジャパン
40年前、レバノンはより大きな隣国シリアに電力を輸出していた。だが現在、レバノンの発電量は夜間に街灯を灯しておくのもやっとの状態である。1975年から1990年の内戦以来、同国は停電に悩まされており、深刻な燃料不足の中、電力セクターの発展も止まっている。
日本政府はレバノン最貧の都市、トリポリのエル・ミナに太陽光発電による街灯を提供した。これは、燃料不足によって電力供給が足りていない分を、代替エネルギー源の利用で穴埋めしようという試みである。
大久保武・駐レバノン日本大使は木曜日、プロジェクトが完成した現地を訪れ、類似のシステムをさらに多く実現したいという希望を表明した。
「このモデルプロジェクトが他の街にも広がり、停電の夜にも明かりを供給できるよう希望しています。コミュニティはより安全になり、商店街では経済活動が活発化するでしょう」と大久保大使は述べた。
تضمنت جولتي أيضا زيارة إلى المينا في طرابلس حيث تم تجهيز الشوارع بأنظمة إنارة بالطاقة الشمسية بتمويل ياباني. أتمنى أن ينسحب هذا المشروع النموذجي على بلدات أخرى لتأمين الانارة للأحياء ليلا في ظل انقطاع الكهرباء مما يعزز الامن المجتمعي وينشط الحركة الاقتصادية في الشوارع التجارية pic.twitter.com/JSJxEBo4QE
— Takeshi Okubo (@TakeshiOkubo3) October 13, 2022
大久保大使がツイッターに投稿した写真では、大久保氏が上部に光起電性パネルを取り付けた電柱の近くに立ち、エル・ミナに導入された街灯システムを紹介している。
路上の明かりが不足していることで、車を運転する人には歩行者や自転車といった、潜在的危険を路上で見分けることが困難になり、交通事故が増加する一因となっている。
エル・ミナの通りに設置された太陽光発電システムは、国中で応用が可能であり、大きな問題となっている電力不足への洗練された解決策である。
このプロジェクトはまた、日本政府がレバノンの人々を支援し続けるという意思の表明であり、複数の分野を横断しながら、拡張可能かつ社会に大きな影響を与えるプロジェクトを通じてレバノンのインフラ改善に取り組む姿勢の表れでもある。