• 10日間に渡る捜索の末、イスラエル軍と西岸のパレスチナ人との間で衝突が起こった
• イスラエル警察によると、犯人は水曜日にイスラエル治安部隊に対し発砲した後、殺害された

パレスチナ領マアレ・アドゥンミーム：イスラエル軍に対して激しい攻撃を行い逃走中のパレスチナ人が、水曜日、イスラエル占領下のヨルダン川西岸で、入植地の端でイスラエル人に発砲し、殺害されたと当局が発表した。

イスラエルのヤイール・ラピード首相は、犯人のウダイ・タミミは、今月初めに東エルサレムのシュアファト難民キャンプ入口の検問所で18歳のイスラエル兵を射殺して以来、イスラエルの治安部隊に追われていたとしている。

10日間にわたる逃亡者の捜索は、イスラエル治安部隊とキャンプ内のパレスチナ人との衝突を引き起こし、同地のパレスチナ人の日常生活にも深刻な支障をきたしていた。

イスラエル警察によると、犯人は水曜日にヨルダン川西岸の入植地の入口でイスラエル人に対し発砲した後、殺害された。イスラエル警察は声明で、犯人は「マーレ・アドゥミム（入植地）の入口で警備員に向かって発砲し、1人の手を負傷させた後、他の警備員によって制圧された」と述べている。

AFPのカメラマンが、犯人とされる人物が地面に倒れて、警察官に囲まれているさまを目撃した。

イスラエルの赤十字社に相当するメーゲン・デビッド・アドムは、手を負傷した20代の男性を手当し、その後エルサレムの病院に搬送したと発表した。

マーレ・アドゥミムは、ヨルダン川西岸にある、イスラエル最大の入植地のひとつだ。

ラピード首相は、イスラエル治安部隊員のノア・ラザール氏が死亡したシュアファトでの銃撃事件の後、「テロリストのウダイ・タミミが別の攻撃を行おうとしていたところを無力化した」と、イスラエルの治安部隊に感謝した。

イスラエルとパレスチナの紛争ではここ数カ月、イスラエル軍によるヨルダン川西岸での襲撃がほぼ毎日行われ、軍隊への攻撃も増加する中、暴力事件が急増している。

国連によると、今年に入ってから100人以上のパレスチナ人戦闘員や民間人が殺害され、ヨルダン川西岸での犠牲者はこの7年近くで最も多い。

ジェニンやヨルダン川西岸地区での軍事作戦の拡大は、今年初めのイスラエル人に対する攻撃で人命が失われたことを受けてのことだ。

イスラエルは1967年の6日戦争以来、ヨルダン川西岸を占領している。

現在、約47万5千人のイスラエル人が領土内の入植地に住んでおり、彼らは国際社会の大半から違法居住者と見なされている。

彼らは約280万人のパレスチナ人とともに生活しており、ヨルダン川西岸地区はさまざまな地域でイスラエルの軍事支配下に置かれ、パレスチナ人に限定的な統治下で生活している。

AFP