
ゴブラン・モハメド
カイロ:間もなく開催されるアラブ首脳会議の最初の準備会合が10月26日水曜日、アルジェ西部の国際会議場で開始された。
11月1日〜2日にアルジェリアが主催する第31回アラブ連盟首脳会議の前段階として準備会合が開催された。
首脳会議では、パレスチナ危機が最大の議題となり、アフリカや 欧州との関係もさまざまなレベルで取り上げられると予想される。
アルジェリア政府関係者は、同会議の手配が完了したことを発表した。
同国の国営アルジェリア通信(APS)は、準備状況を映像で公開し、「アラブ首脳会議の歴史上、最も重要なイベント」と評している。
これは、10月13日にアルジェリアがパレスチナ諸派を集め和解協定への署名を成功させたことを受けてのことである。
アルジェリアのアブデルマジド・テブン大統領が掲げた「アラブ連盟の団結」というスローガンのもと、マスコミ各社はアルジェリアのアラブ首脳会議開催準備のための大規模なプロモーションを開始した。
このキャンペーンでは、大統領が過去数カ月にわたり多くのアラブ諸国の首都を訪問し、国王や首脳を含むアラブの指導者たちにサミットに参加するよう説得したことが強調された。
アイメン・ベンアブドゥルラフマーン首相は22日土曜日に、アラブ会議は「パレスチナ人の正当な権利の保護を保証する枠組みである『アラブ和平イニシアチブ』に示されるアラブの共通の立場を強調することで、アラブの中核的な大義としてのパレスチナ人への支援を再確認する機会」になると述べた。
アルジェリアは、チュニジアからアラブ諸国連盟理事会の議長国を引き継いだ。
Ennadir Larbaoui国連常任委員は、アルジェリアとアラブ諸国があらゆるレベルで結びついている緊密な関係を強調した。
同氏によれば、2019年にチュニジアで開催された前回のサミットから3年後に、アルジェ・サミットに向けた討議が始まったという。
Larbaoui氏は、世界的な問題が深刻化し、二極化が進む中、アラブ連盟事務局がサミット開催に向けた取り組みを行ったことを評価した。
同氏は準備会合での演説で、この課題は「大きなもの」であり、乗り越えるためにはアラブ諸国の政治的、外交的、集団的な取り組みの調整が必要であると述べた。
同氏は、パレスチナ問題はアラブの最重要課題であるとし、その意味で先頃アルジェリアの支援のもとで行われたパレスチナ諸派の合意を称えた。
Larbaoui氏は次のように述べた。「私たちは、今回の会議をアラブ世界の連帯を反映した、合意に基づいたアラブ首脳会議にしたいと思います。私たちは過去の教訓から恩恵を受け、協調の架け橋を築きながら現在の課題に立ち向かわなければなりません」
チュニジアのアラブ連盟常任委員であるモハメド・ベン・ユーセフ氏は、会議の結果得られたポジティブな雰囲気は、アラブの連帯と「各国が直面している課題に対する態度の統一」という全員の強い信念を確固たるものにしたと述べた。
また同氏は、3年前のチュニス・サミット以降、「私たちは、不安定さとテロリズム、国境を越えた組織犯罪、COVID-19の大流行、ロシア・ウクライナ危機という現象が各対しつつある、この慎重を要する状況において、アラブの共同行動を増やし、連帯を強化しようとしてきました」と付け加えた。
同氏は「アラブ地域の緊張と武力紛争の継続は、危機を抑制する取り組みを強化し、紛争や分裂の政治的解決策を模索し、安全を強化し、私たちの社会を外部干渉から解き放たなければなりません」とも付け加えた。
ベン・ユーセフ氏は、チュニジアは「リビア・リビア協定」の枠組みにおいてリビア危機の解決に貢献することを強く望んでいる、と述べた。
さらに同氏は、この地域は深刻な危機と急速な変革の影響に見舞われ、状況がさらに複雑化しており、アラブの国家安全保障と地域全体の安定を脅かしており、解決と繁栄のために連帯と協力が必要であると述べた。
アラブ連盟のホサム・ザキ事務局次長は、危機が悪化している現在、アルジェリアでの首脳会談の重要性を強調した。
また同氏は、アルジェリアが首脳会議のペーパーレス化に取り組んだことについて、他の組織の取り組み同様に正しい方向への一歩であると評価した。