
アラブニュース
ジェッダ: 6週間に及ぶ国全体の抗議デモが収束する兆しもなく、何千人ものイラン人が28日再び通りを埋めつくした。
治安部隊は南東部のザーヘダーンでデモ隊に発砲したが、反体制派によれば、政権は北部のクルド人都市マハーバードをコントロールできなくなっており、テヘランの悪名高い民兵組織バスィージの半数の隊員がデモ鎮圧活動に参加しなかった。
人権団体によれば、政権の警察や兵士による「不法な殺人」により、24時間以内に、イラクとの西側国境近くのバーネ郡の2人を含む、4州で少なくとも8人が死亡。
反体制活動家らによると、既に400人以上が政権による抗議デモの鎮圧の際に死亡した。その抗議デモは、クルディスタン州出身のマフサ・アミニさんが9月16日に道徳警察に拘束され死亡した後に始まった。
反体制派グループMEKのスポークスマンはこう語る。
「海外に住むイラン人の世界的な結束がイランでの抗議運動を後押しし、抵抗の継続にアナリストらは驚きを隠せず、抵抗を抑制・鎮圧しようとする計画が失敗した政権内部にも衝撃を与えている。
抗議活動家らは、政権治安部隊を消耗させるために、毎日の活動への参加を呼び掛けている。」
マハーバードでの衝突は、26日夜に殺された35歳の抗議者イスマイル・マウルディさんの葬儀への参列者らが、知事の執務室、警察署、イスラム革命防衛隊とつながりのある銀行と企業を占拠したことが契機となった。
他にも、イラン西部の都市ホラマーバード郊外にある16歳のニカ・シャクラミさんの墓地の近くでも戦いが起きた。そこでは治安部隊により彼女が殺されてから40日間の伝統的服喪期間の末日を数十人の人々が迎えていた。「殺すぞ、殺すぞ、妹を殺した全員を」と抗議者らは繰り返した。
何十人もの男たちは、砲火を浴びながらも投射物を投げつけ、治安部隊を亡くなった少女の墓近くの橋上へと押し戻した。
アナリストらは暴動が激化すると予測していると述べた。
「治安部隊は更に大規模な暴動鎮圧には着手しないと思う」とワシントン・インスティテュートのイラン専門家であるヘンリー・ローム氏は語る。
「治安部隊としては、更なる殺人は抗議者たちを抑止するよりも鼓舞することになると計算しているかもしれない。もしもこの判断が転換されれば、状況は更に暴力的になるだろう。」
アムネスティ・インターナショナルは、この流血を止めるよう緊急的な措置を要求した。
そして「断固とした行動が起こされなければ、抗議者らの最初の死から40日目の節目に数日中に集まろうとする会葬者や抗議活動家らに対して、イラン当局が更に激しく鎮圧するだけだ。」と述べた。