
バクダッド: 治安および医療関係者がロイターに語ったところによると、金曜日、イラク治安部隊が、バグダッドのシナック橋を破壊しようとしていた群衆を解散させようと催涙ガスを発射し、少なくともデモ参加者の1人が死亡し、25人が負傷した。
首都バクダッドの中心地であり、数千人が数ヶ月間にわたってテント生活を送っているタハリール広場の近くにあるこの橋は、最近の衝突を受けて当局が橋の通行を制限していた。医療関係者の話では、犠牲になったデモ参加者は、発射された催涙ガス弾が首を直撃したことが原因で死亡したという。
「デモ隊が破壊活動を行い、シナック橋周辺のバリケードを攻撃していたところを、治安部隊が非致死的手段を用いて何時間にもわたってそれらを阻止していた。」と、首相の報道官は述べた。
イラクでは、10月1日以来、深刻な汚職と国民の大多数が貧困喘いでいる元凶とみられている政治システムの見直しを求めて、若者を主体とする大規模な抗議行動が行われており、これまでに450人以上が死亡している。
最近は抗議活動が縮小傾向にあり、また米国がイラク国内への空爆でイランの最高司令官を殺害して以来、関心が米イラン対立の脅威へと向いているにも関わらず、デモ隊は抗議活動の勢いを維持しようと、先週再び路上に出て抗議活動を行なった。
先週金曜日には、イラク南部の都市バスラでの抗議活動を取材していた地元のジャーナリスト2人が、複数の銃を持った男たちによって殺害されている。
ロイター