
ウクライナ、ドネツク:6月に外国人3人に死刑宣告を言い渡した判事が、ウクライナ東部のロシア支配地域でウクライナ人に銃で撃たれ重傷を負った。親ロシア派の関係者が5日、明らかにした。
ウクライナ東部ドネツク州のロシア支配地域の指導者であるデニス・プシーリン氏は、アレクサンドル・ニクリン氏が4日夜、ドネツク市北東部ブーレヒルスクで負傷したと話した。
「ウクライナ政府は卑劣なテロリストの手法を使い続けている」とプシーリン氏はテレグラムに投稿した。
医師の見立てではニクリン氏は重体だが容体は安定している、と同氏は補足した。
6月にニクリン氏は、ウクライナ側で戦闘に加わって拘束された英国人2人とモロッコ人1人に、地元当局を転覆させようとしたとしたとして死刑判決を言い渡した。
プシーリン氏が「ナチの戦犯」と呼んだその3人は9月に、ウクライナとロシアの大規模な捕虜交換の一環で解放された。
ここ数カ月、暗殺未遂と見られる行動によって、ロシアが派遣した当局者が死傷する事件が相次いでいる。
ロイター