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エルドアンがリビアでの紛争をめぐり欧州に新たなテロを警告

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領。(ロイター)
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領。(ロイター)
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19 Jan 2020 03:01:51 GMT9
19 Jan 2020 03:01:51 GMT9

アラブニュース

ジッダ: 欧州は窮地に立つトリポリのリビア政府に対する支援を強化しない限り、新たなテロの脅威に直面することになると、レジェップ・タイイップ・エルドアンが土曜に警告した。

このトルコ大統領の発言は、ベルリンで開かれる国連主催の世界首脳会議直前に行われた。同会議は国連が支援するトリポリの国民合意政府(GNA)と、東部の軍実力者ハリファ・ハフタルが率いるリビア国民軍(LNA)との間の紛争解決を目的とする。

「もしリビアの合法的な政府が崩壊すれば、欧州は一連の新たな問題と脅威に直面することになる」と、エルドアンは述べた。

「シリアやイラクでの軍事的敗北に苦しむイスラム国やアルカイダのようなテロ組織は、体制を立て直すための格好の材料を見つけるだろう。リビアを一人の軍指導者のなすがままに放っておくことは、歴史的な誤りである」

エルドアンの脅しを欧州が気に留めることはなさそうだと、アナリストたちはアラブニュースに語った。

「エルドアンは政府に対する軍事的支援に賭けている一方で、ドイツは国連と一致して、以前に合意した武器禁輸の実施を望んでいます。これが、欧州とトルコが日曜に共通のラインを見つける必要のある論点です」と、メルカルトIPCのシニアフェロー、マイケル・トゥマンは述べた。

ファイズ・サラージの率いるGNAは、4月以来ハフタルの軍隊による包囲網の中にいる。エルドアンはサラージの軍隊を支援するため、トルコ軍の顧問や教官を派遣してきた。また、トルコが支援する最大2,000人の傭兵をシリアでの紛争から配置換えした。

リビア担当国連特使はエルドアンに対する遠まわしな非難の中で、外国の軍隊の関与が物事を悪化させていると述べた。

「あらゆる外国からの干渉は短期的には何らかの鎮静効果をもたらすことができるものの、リビアは外国による干渉を一切止めさせる必要があります。それがこの会議の目的の一つです」と、ガッサン・サラメは言う。

この国連特使は、閉鎖されている東部の石油輸出港が間もなく再開されることを望んでいるが、再開されるかどうかは「予測できない」とも述べた。

リビアの東部と中心部にまたがるターミナルが金曜、ハフタルと関係のある部族民によって閉鎖された。その目的は、トリポリの政府への収益を絶つことである。

首脳会議でこの港湾閉鎖が議題となる可能性が高い。「もし今日と明日の間にこの件が解決できなければ、問題が生じることになると予想します」と、サラメは述べた。

サラメは、先週モスクワで行われた話し合いで両者による協定締結が失敗に終わったものの、1週間実施されてきた停戦の延長をハフタルが検討することを願っていると話した。

日曜の首脳会議は、恒久的な停戦、著しく無視されている国連の武器禁輸措置の実施、および平和に向けた政治的努力への回帰を狙いとする。

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