
ロンドン: ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は木曜日、軍に対し占領したウクライナのヘルソン市から撤退し、ドニプロ川の対岸に防衛線を張るよう命じた。
この発表はロシアにとって最も重大な撤退のひとつであり、9ヶ月目の終わりが近づきつつあるこの戦争のターニングポイントとなる可能性がある。
軍事作戦の全体を統括するセルゲイ・スロヴィキン将軍はテレビ放送で、ヘルソン市の補給線をもはや維持できないと語った。
「撤退により兵士の命と部隊の戦闘能力を守れる。右岸(西岸)に止まるのは無駄だ。部隊の一部は他の戦線にまわすことができる」とスロヴィキン将軍はいう。
このニュースは、ウクライナ軍の数週間にわたる同市への進行と、ロシアによる数万人規模の住民の移動競争に続くものだ。
ショイグ国防相は「結論と提案に同意する。部隊を撤退させ、兵力を川の対岸へ移動させるべくあらゆる手段を講じる」と応じている。
この発表はロシアの有力な戦争ブロガーによって予想されていたもので、ブログではこれは苦々しい打撃であると表現されている。
「我々が同市から撤退するのは明白なこと。今それについて書くのが苦痛であることに関係なく」と、テレグラムで130万人以上の購読者を持つWar Gonzoブログは語る。
「端的に言えば、ヘルソンは素手で維持できるものじゃない」と同ブログ。「そう、これはロシア軍にとっては黒歴史となるページだろう。ロシア国家の悲劇的なページだ」
ロイター