アラブニュース
ロンドン:ウクライナ支援のために供与されたイギリス製ミサイルをロシアが入手しリバースエンジニアリングを目的にイランに供与している可能性について、イギリスにとって大きな懸念ではないと同国の国防相が述べた。
ベン・ウォレス国防相はスカイニュースに対し、ウクライナに供与されたイギリス製の対戦車ミサイルをロシアが入手してイランに送る可能性は周知のリスクだが、このミサイルには最先端技術は搭載されていないため大きな懸念材料とはならないと語った。
「これは基本的に、ウクライナを支援することが重要だと我々が決断した際に引き受けたリスクだ」と同国防相は語った。
「イランにはリバースエンジニアリングの実績がある。これまでもずっと、非常に狡猾に外国の技術を取り入れて自国の能力に変えようとしてきたのだ」
イギリスがウクライナに供与した対戦車ミサイルNLAWは極めて有効な兵器だが、次世代技術は搭載されていないという。
「つまり、もしNLAWを手に入れた場合にイランが開発するものと我々の手元にあるものとは違うものになるだろうということだ。それは米国のジャベリンの場合も同様だ」と同国防相は語った。「だから、特別に懸念はしていない。しかし当然、これは計算のうちに入れてリスクを取っていたことだ」
イギリスは今週のスカイニュースの報道について現在調査していると同国防相は述べた。
この報道によると、ロシアは8月、ウクライナ軍に供与されたイギリス製および米国製の対戦車ミサイルや地対空ミサイルを1億4000万ユーロ(1億4400万ドル)と共にイランに送り、引き換えにウクライナ侵攻で使用するつもりのドローン数十機を得たとされる。