
ジュネーブ:11月14日、国際連合人権理事会は現在イランで起こっている問題に関する緊急特別会合を今月中に開くことを発表した。
イランでは抗議活動への取り締まりが凄惨な状況にあり、現在までに数百人の死者が出ている。
国連における人権問題の最高機関である同委員会は、イランでの「人権に関して悪化の一途をたどる状況」についての当別会合を11月24日に開くと発表。
この決定は11日夜、ジュネーブ駐在のドイツとアイスランドの国連大使が11日夜に会合を要請したことを受けてのものだ。
年3回の定例会合の他に特別会合を開くには理事国47カ国中の3分の1以上にあたる16カ国の支持が必要となる。
委員会によると現在、現在理事国17カ国を含む計44カ国が要請を支持している。
今回の要請は8週間にわたるイランの抗議活動を受けてのものだ。
この抗議活動は、マフサ・アミニさん(22歳)がイランのイスラム法に基づいた厳格な服装規定を違反したとして逮捕されたのちに亡くなってしまったことにより起こったものだ。
ノルウェー・オスロに拠点を置くイラン・ヒューマン・ライツによると、抗議活動の取り締まりにおいて、現在までに少なくとも326名が亡くなっており、デモは1979年のイラン革命以来続く宗教政治に反対する運動にまで拡大している。
国連人権委員会の有識者によると、逮捕されている人の中には平和的に抗議活動をしていた人も数千人含まれており、その中には女性や子ども、弁護士、活動家、ジャーナリストなどがいる。
AFP