
アラブニュース
リヤド:カナダの情報機関は18日、イランによるカナダ国内の個人に対する殺害脅迫が行われているとしたうえで、それを調査中だと発表した。
カナダ安全情報局(CSIS)のエリック・バルサム報道官は、「CSISは信憑性のある情報に基づいて、イラン・イスラム共和国から発せられた複数の殺害脅迫について精力的に調査している」と述べた。
「究極的には、これらの敵対的な活動と国外からの干渉はカナダとその国民の安全だけでなく、民主主義的価値や主権を損なうものである」
CBSニュースの報道によると、イランから発せられる「カナダ国民および同国内にいる人々に対する殺害脅迫」に対する複数の調査を行っていることをCSISが認めたのはこれが初めてだ。
カナダは16日、人権侵害に関与した個人やロシアがウクライナ侵攻に使用したドローンの供与を支援した組織を対象に、イランに対して今年5回目となる制裁を科した。
カナダ外務省によると、この制裁の対象となった企業シャヘド・アビエーションは、ウクライナの民間人やインフラに対して使用されたドローンを製造している。
同社には米国も15日に制裁を科している。
イギリス情報機関が今週明らかにしたところによると、同国国民あるいは同国在住の個人に危害を加えるあるいは拉致するというイランからの脅迫が、今年になって少なくとも10件なされているという。
イギリスの国内治安機関MI5のケン・マッカラム長官は、イランの「攻撃的な情報機関」がイギリスに脅威を与えていると述べた。
「今イランで起こっているデモの波は、全体主義体制に対して根本的な疑問を投げかけている」と同長官は述べた。
「これが大規模な変化の前兆である可能性はあるが、先行きは不透明だ」
イギリスのジェームズ・クレバリー外相は先週、イギリスで活動するジャーナリストが「イランから差し迫った殺害脅迫を受けた」としてイランの代理大使を呼び出した。
イランでは、9月にマフサ・アミニさん(22)が宗教警察による拘束下で死亡した事件を受けて勃発したデモに対し、体制が暴力的な弾圧を行っている。
イランの支配層に対するデモの結果、これまでに50人以上の子供を含む少なくとも360人が死亡している。
クレバリー外相は今週の中東訪問で、地域内外におけるイランの危険性について強調するものとみられる。
同外相は19日のバーレーンでの安全保障会議で、次のように発言する予定だ。「イランが供与した武器が地域全体に脅威を与えている。
現在、イランの核開発はかつてなく進展しており、体制がロシアに売却した武装ドローンがウクライナで民間人を殺害している」
イランは要人の暗殺を謀ってきたが成功していない。米国は8月、共にドナルド・トランプ政権の高官だったジョン・ボルトン氏とマイク・ポンペオ氏が同国体制による暗殺計画の標的となっていたことを明らかにした。
サウジの国務相であるアーデル・アル・ジュベイル氏もイランのスパイの標的にされていた。
駐米サウジ大使を務めていた同氏をワシントンD.C.のレストランで殺害する計画があったのだ。
イランが150万ドルで同氏の殺害を依頼したことを米国当局が突き止め、イランと米国の二重国籍者であるマンスール・アルバブシアル容疑者が逮捕された。
米国のロバート・マレー・イラン担当特使は、20日に放送予定のCBCによるインタビューの中で次のように語っている。
「米国の元高官や現高官を標的とした積極的な陰謀があることは知っている。そして、これは断固として言ってきたことだが、米国国民の間にある違いに関係なく、政府関係者であろうとなかろうと、軍関係者であろうとなかろうと、あらゆる国民を守るという一点において我々は団結している」
(情報提供:AFP)