• イスラエルがガザ地区の封鎖を続ける中で、民間防衛組織の機材の入国を妨げたとして非難された

ハゼム・バロウシャ

ガザ：11月18日金曜日、大勢の人々が木曜日夜にジャバリア難民キャンプのアパートで起きた悲劇的な火災で亡くなった21人のパレスチナ人の死を悼んだ。

ガザ地区北部のアブ・ラヤ一家を襲った住宅火災の犠牲者（多くは女性と子ども）の葬儀に、金曜日、数万人が参列した。

ジャバリア難民キャンプは、ガザ地区にある8つのキャンプの中で最大のもので、200万人以上のパレスチナ人が厳しい経済状況の中で暮らしている。

2022年にガザ地区で起きた最も悲劇的な事故で、祖父と祖母、2人の息子と2人の娘、その妻、夫、子供が亡くなった。

家族が集まっていた住居用アパートの3階で火災が発生し、民間防衛組織は遺体が焼損する前に犠牲者を救出することができなかった。

一家の隣人は、90分から2時間にもわたり続いた火災の現場への約40分遅れの消防士の到着を非難した。

救助隊が到着する前に消火活動に参加した目撃者の一人は、次のように語った。「一家からの救難要請を聞き、火災を確認した私たちは、金属製の扉で施錠されていた3階へ上がりました」

「警察の協力でドアを開けた後、火災のため濃い煙が立ち込め、中に入ることができませんでした」

この目撃者は次のように付け加えた。「消防士が現場に到着したのは、火災発生から40分以上経ってからでした」

別の目撃者は次のように語った。「消防車が到着した時、3階まで到達するのに必要な機材がなく、約1時間後にクレーンを積んだ車が到着しました」

また、この目撃者はアラブニュースにこう語った。「消防士は地上から燃えているアパートに向かって窓ガラスに放水ホースを向けており、消火に相当な時間がかかりました」

ハマスが率いる地元当局は、17年以上続くガザ地区の封鎖の結果、イスラエルが民間防衛組織に必要な機材の持ち込みを妨げていると非難している。

ガザの政府報道官は、「物資の不足に苦しんでいる」民間防衛組織を支援するため、国際社会に封鎖の解除を迫るよう呼びかけた。

内務省の初動調査の結果、一家がガソリンを保管していたため、火災が激化し延焼したことが判明した。

今回の火災の原因究明のため、専門委員会が設置された。

この事件の推定原因については、近隣の住民の証言が食い違っていた。

一家で子どもの誕生日を祝っている最中に、アパートでガス漏れがあったという説もあった。

また別の話では、長男が海外から帰国し、博士号を取得したことを祝って家族が集まったという話もあった。

パレスチナ自治区では、アッバス議長とガザ当局が事故の犠牲者のために1日の服喪を宣言した。

パレスチナの人々は、火災で家族全員が死亡したことに深い悲しみを表明した。

ジャバリア難民キャンプのファティマ・アルシンワル氏は、次のように述べた。「ガザは、火事、戦争、封鎖など、いつでも、様々な手段で喪に服す運命にありました。私たちの心は、もはやこれ以上の痛みには耐えられません」

内務省の報道官は報道声明で、家の中にいた人は全員死亡したと発表した。

国連、エジプト、ヨルダン、米国などの国々が火災の犠牲者に哀悼の意を表した。

ガザ地区では、多くのパレスチナ人の命を奪う同様の火災事件が発生しており、最大のものは、2020年にガザ地区中央部のヌセイラート難民キャンプのパン屋で起きたガス漏れによるもので、25人の死者を出した。