
ロイター
エルサレム:イスラエル軍は、10代の高校生の遺体が先週、奪われたことへの報復として、ヨルダン川西岸の都市ベツレヘム付近でパレスチナ人に即席爆弾を投げつけたとされるイスラエル兵3人が、28日に拘束されたと発表した。
イスラエル国防軍によると、3月以降暴力が激化している占領下のヨルダン川西岸地区で今月2日、パレスチナ人の武装集団が、同地区のジェニンの病院からイスラエルのドゥルーズ派の男子高校生の遺体を奪取した。この高校生は交通事故の後、この病院に搬送されていた。
この事件は、イスラエル軍がこの少年の遺体を奪い返すための襲撃を開始する可能性を高めた。しかし、外交筋によると、当事者による国連を含めた交渉の結果、遺体は約30時間後には平穏に返還されたという。
パレスチナ人の武装集団は動機を明らかにしなかったが、遺体の奪取と同じ日、パレスチナ人がジェニンでデモを行い、イスラエル側が保管していたとする自らの親族の遺骸を明け渡すよう要求していた。ドゥルーズ派はイスラエルのアラブ系住民で、そのメンバーはイスラエルの軍隊に所属している。
イスラエル軍は声明で、28日にベツレヘム近郊で起きたイスラエル・ドゥルーズ派の兵士によるパレスチナ人襲撃事件について調査を開始したと発表したが、それ以上の詳細は明らかにできなかった。
イスラエルのベニー・ガンツ国防相は、この事件が報復行為であることが明らかになった場合、イスラエル軍は「説明責任が求められる重大事件」として対処すると述べた。
「イスラエルの兵士は、法律に則ることなく復讐することはない」。ガンツ氏はツイッターでこのように述べた。
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