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イラク首相とイラン大統領、「テロ」との闘いを誓う

イランのイブラヒム・ライシ大統領がイラクのムハンマド・シーア・アル・スダニ首相を迎え入れている。(AP)
イランのイブラヒム・ライシ大統領がイラクのムハンマド・シーア・アル・スダニ首相を迎え入れている。(AP)
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30 Nov 2022 03:11:31 GMT9
30 Nov 2022 03:11:31 GMT9

テヘラン:イランとイラクは29日、「テロ」との闘い、互いの安全の維持、経済協力の拡大が主な優先事項であることを、イラクの新首相がイランを初めて公式訪問した際に確認した。

ムハンマド・シア・アル・スダニ首相を迎え入れたイブラヒム・ライシ大統領は、両国関係を強化したいと述べた。

イランが、国外追放した反政府勢力に越境攻撃を行っていることをめぐる対立によって、両国の関係は最近、ぎくしゃくしている。

イラクでは、2021年10月に総選挙が行われた後、政権樹立をめぐる派閥間の争いが1年間続いた。その争いを経て、アル・スダニ氏は先月、首相に就任した。

ライシ氏は共同記者会見で「イラン・イラク両政府の立場から見れば、安全保障、平和、協力、地域の安定は非常に重要だ」と述べた。

「それ故に、地域を脅かすテロ組織、組織犯罪、麻薬、その他の危険との闘いは、両国の共通の意思にかかっている」とライシ氏は述べた。

アル・スダニ氏は「イラク政府は、イランの安全を危険にさらし治安を乱そうとする組織や政党にはイラクの領土を使わせないと決意している」と述べた。

イランの全国的な抗議運動が2カ月以上前に始まって以来、イラン高官らはイラク北部に追放されたクルド人反政府勢力が不安をあおっていると非難している。

そしてイランは破壊的な越境攻撃を繰り返している。

イラク連邦政府が9月末にイラン大使を召還し、少なくとも7人が死亡した越境ミサイル攻撃および無人機攻撃に関して抗議したにも関わらず、イラクのクルディスタン自治区にいるイランのクルド人勢力を標的とした越境攻撃は今月再開された。

イラクはこの1週間に、クルド人治安部隊ペシュメルガに責任を負わせるのではなく、イラクのクルディスタン地域とイランの国境に連邦警察部隊を再配置すると発表した。

イランはこの動きを歓迎した。

アル・スダニ氏は「両国の国家安全保障顧問は、エスカレーションを避けるために、現場での調整のための作業メカニズムを確立するために協議を行う予定だ」と付け加えた。

このほかアル・スダニ氏は、イランが、イラクで不足しているガスと電力の供給を続けていることに謝意を表したが、これらのサービスの料金をイラクがイランに支払えるようにする「メカニズム」に関する議論にも言及した。

AFP

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