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イラン、ロシア製ミサイルがウクライナ機を標的にしたことを認める

イランの首都テヘランで起きた、ウクライナ国際航空ボーイング737-800型機の墜落事故の犠牲者の遺族たちが、キエフ郊外のボリスピリ空港にて行われた追悼イベントで反応する様子。2020年1月8日。(AFP/ファイル)
イランの首都テヘランで起きた、ウクライナ国際航空ボーイング737-800型機の墜落事故の犠牲者の遺族たちが、キエフ郊外のボリスピリ空港にて行われた追悼イベントで反応する様子。2020年1月8日。(AFP/ファイル)
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21 Jan 2020 06:01:52 GMT9
21 Jan 2020 06:01:52 GMT9

ドバイ: イランは火曜、同国軍がウクライナのジェット旅客機にロシア製対空ミサイル2発を発射したことを認めた。ウクライナのジェット旅客機は、今月初めにテヘランの主要空港を離陸した後、墜落し、乗客176人全員が死亡した。

しかし、イランの民間航空機関による新たな予備報告書は、TOR-M1がウクライナ国際航空ボーイング737-800型機の墜落の原因であるとするには至らなかった。

1月8日の撃墜事故の数日後、イランは当初、墜落の原因は技術的な不具合とエンジン火災であるとして、航空機にミサイルを発射したことを否定した。

しかし、米国とカナダがミサイルの発射が墜落の原因だと非難した後、イラン軍は、同国の民兵軍事組織である革命防衛隊の対空射撃がウクライナ機を墜落させたと発表した。

新たな報告書は、航空機に発射されたミサイルはTOR-M1からのものであると特定した。イランは2017年に推定7億ドル相当の契約に基づきロシアから29基のTOR-M1を納入した。

しかし、報告書は「これらのミサイルが今回の事故に与えた影響とこの行為の分析については現在調査中である」と述べた。

AP通信社が以前に入手した監視映像は、2発のミサイルがウクライナ機に向けて発射された様子を示していた。その2分間にわたる白黒映像には、1発のミサイルが空を猛スピードで横切り、飛行機の近くで爆発している様子が映っているとされる。10秒後、別のミサイルが発射される。最初の爆発から約20秒後、もう一つのミサイルが飛行機の近くに当たった後、炎の玉が空から落ちてくる。

この映像はAP通信社の報道と一致しており、この地域の地理的特徴に一致しているように見えた。これはまた、なぜこれほど多くの人がこの撃墜を撮影したかを説明している。最初の爆発が人々の注意を引いたため、携帯電話のカメラが夜明け前の空に向けられたのだ。

しかし、墜落後に回収された残骸の状態からすると、爆発で発生した火災は機内には達していなかったと報告書に書かれている。

NATOコードネームではSA-15と呼ばれるこの短距離Tor防空システムは、ソ連時代に航空機や精密誘導兵器を撃墜するために設計されたものだ。

このシステムは無限軌道車に搭載され、レーダーと8基のミサイルを搭載している。各車両は独立して操作することができる。Torは最大12キロメートル(7.5マイル)の射程距離を誇り、最大6キロメートル(約19,700フィート)の高度までの空中標的を撃つ事が可能だ。

Torミサイルは標的近くで爆発し、エンジンや燃料タンクなどといった重要な要素を破壊する爆弾の破片により標的を撃破する。

AP通信社

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