
アラブニュース
ロンドン:イラン当局によって今年処刑された人の数は500人以上に上っている。「イラン・ヒューマン・ライツ」が発表したデータから明らかになった。
これは2021年の333人から50%以上増加している。
この死刑執行の急増は、何年も減少が続いた後の劇的な変化である。
マフサ・アミニさんが警察の拘束下で死亡した事件を受けたデモに対する政府の残忍な対応の中で、この数字はさらに増える可能性が高い。
昨日、治安部隊員を殺害したとしてさらに5人のデモ参加者に死刑判決が言い渡された。デモ関連で死刑判決を受けた人はこれで合計11人となった。
一方、イランの核兵器開発を率いていたモフセン・ファフリザデ氏が2020年11月に殺害された事件をめぐっては9人が起訴された。同氏の死にはイスラエルの情報機関モサドが関与したとされている。
元司法長官で新大統領に選出されたイブラヒム・ライシ氏は、1980年代の大量虐殺において中心的な役割を果たした。この時に処刑された反体制派は数千人に上った。
同氏が昨年大統領に選出されたことと死刑判決が急増していることは、イラン政治における強硬派の優位が増していることを反映しているものと考えられる。