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レバノン、9度目の大統領選出に失敗

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09 Dec 2022 01:12:49 GMT9
09 Dec 2022 01:12:49 GMT9
  • 国会議員128名のうち、投票に参加したのは105名のみ

ベイルート:  レバノンの対立した議会は8日、9度目の新大統領選出に失敗した。政治的な行き詰まりが、破産経済を救済する努力にダメージを与えているにもかかわらずである。

レバノン通信(NNA)の発表によると、議員たちは大統領職の空席を埋めるべく、15日に再び議会を開くという。

議会は、イランの支援を受けた強力なヒズボラ運動の支持者とその反対派に分かれており、どちらも明確な多数派を持っていない。

「毎週議会を開いても何も変わらない」と、ミシェル・アウン前大統領率いる自由愛国運動(FPM)のアラン・アウン議員は述べた。

ヒズボラ反対派のミシェル・モワド氏は、米国に近いと見られており、39人の議員の支持を得たが、必要な過半数にははるかに及ばなかった。

国会議員128人のうち、投票に現れたのはわずか105人で、無効投票をした議員も少なくない。

一部の議員は、空席となっている大統領職の候補者としてふざけた名前を書き、南アフリカの故ネルソン・マンデラ氏に1票を投じた。

モワド氏の立候補に反対しているのはヒズボラで、その指導者ハッサン・ナスラッラー氏は先月、ワシントンに立ち向かえる大統領を要求した。

ナビ・ベリ国会議長は、選出プロセスが何カ月も長引くのを防ぐため、各政党が納得できる候補者を見つけるために議員間で対話することを改めて呼びかけた。

2016年のアウン氏の当選まで、大統職は2年以上にわたって空席となっており、議員たちはアウン氏の選出について合意に達するまで45回の大統領選出を試みて失敗している。

レバノンの大統領職はマロン派キリスト教徒、首相職はスンニ派イスラム教徒、国会議長職はシーア派イスラム教徒が務めるのが通例となっている。

5日の閣議は、ヒズボラとその主要な同盟関係にあるキリスト教の自由愛国運動の間の分裂を悪化させた。自由愛国運動は、新大統領が選出されるまで暫定政府は議会を開くべきでないとした。

レバノンは、世界銀行によって現代史上最悪の金融危機と呼ばれ、通貨の暴落、深刻な電力不足、貧困率の大幅な上昇に悩まされており、権力の空白が長引くことは許されない。

同国の暫定政府の権限は限られており、国際金融機関が数十億ドルの救済融資を解除するために要求している抜本的な改革を実施することはできない。

国会は12月15日に10度目の大統領選出を行う予定だ。

時事通信

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