世界銀行「気候変動に悩まされるイラクは『グリーン成長』を追求しなければ」

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14 Dec 2022 04:12:54 GMT9

歳入の90%を占めるほど依然として石油に強く依存しているイラクは現在、そのインフラが崩壊に向かっている

バグダッド：世界銀行は13日、気候変動の影響に苛まれる主要な石油輸出国の一国であるイラクは、経済を多様化し、「より環境に配慮した成長モデル」を追求しなければならないと指摘した。

米国のワシントンDCに本部を置く同機関はイラク政府当局に提出した報告書において、イラクが「グリーン成長の道」に乗り出すことを可能にするため、2040年までに2330億ドルが投資されなければならないと述べた。

国土の大半が砂漠に覆われるイラクは数十年にわたる戦争と混乱を経た現在、干ばつや水不足、気温の上昇といった深刻化する気候変動の影響にも悩まされている。

同国のインフラが崩壊しつつある一方、その経済は、歳入の90%を占めるほどに依然として石油に強く依存する構造となっている。

「イラクは現在、石油依存の経済構造を脱却して、雇用を創出し人的資本を産出し、一方で気候変動に対する回復力を備える、より多様化した民間主導型経済への移行という課題に直面しています」。

こう語ったのは、世界銀行中東・北アフリカ地域総局のフェリード・ベルハジ副総裁だ。

ベルハジ副総裁は水不足や砂漠化、大気汚染に言及する中で「イラクはこうした課題に対処できるだけの財源は持っています」とも述べた。

「問題は、その財源をいかにして環境問題に対応する新政策のために確実に使えるようにするのか、またそれをいかに効率的な方法で行うのかということなのです」

AFP

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