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レバノン各地の病院、多数のCOVID-19患者に悪戦苦闘

2020年11月13日、レバノンのラフィックハリリ大学病院の集中治療室で、医師たちが回診を行う。(AFP通信)
2020年11月13日、レバノンのラフィックハリリ大学病院の集中治療室で、医師たちが回診を行う。(AFP通信)
2020年11月13日、レバノンのラフィックハリリ大学病院の集中治療室で、看護師がCOVID-19の感染患者を看病する。(AFP通信)
2020年11月13日、レバノンのラフィックハリリ大学病院の集中治療室で、看護師がCOVID-19の感染患者を看病する。(AFP通信)
2020年11月13日、レバノンのラフィックハリリ大学病院の集中治療室で、COVID-19の感染患者が医療班の1員と話す。(AFP通信)
2020年11月13日、レバノンのラフィックハリリ大学病院の集中治療室で、COVID-19の感染患者が医療班の1員と話す。(AFP通信)
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15 Nov 2020 05:11:12 GMT9
15 Nov 2020 05:11:12 GMT9
  • ベイルートのある病院のCOVID-19患者指定病棟で、91歳の老人がストレッチャーの上で10日間を過ごした
  • レバノンにはCOVID-19の感染者が44,000人以上おり、そのうち307人が重体だ

ナジア・フサリ

ベイルート:レバノンは11月14日から2週間、完全封鎖に突入し、各地の病院は現在、COVID-19の新規感染患者、1日およそ2,000人に対応するために毎日悪戦苦闘している。

91歳のズハイル・セーラム・アル・フサイニさんは、ベイルートのマカセドイスラム慈善協会病院で、全ての病床が塞がっていたために、COVID-19患者指定病棟のストレッチャーの上で10日間を過ごした、と娘のヘバさんはアラブニュースに語った。

アル・フサイニさんは救急救命科で2日間を過ごし、隔離病室がなかったので、自宅療養をすることになった。しかし、病状が悪化したので、アル・フサイニさんは子どもたちに再び病院へ連れて行かれ、レムデシビルの投与治療を受けた。

アル・フサイニさんはめったに家から出ないので、どこで感染したか判らないと語った。「20日程前、嘔吐感を覚え、相当高い熱が出ていました。その時から、私の新型コロナウイルスとの死闘への道のりが始まったのです」

 

アル・フサイニさんの娘、ヘバさんは父親が退院した後、自宅ではその後の特別な治療は一切受けていなかったと語った。

アル・フサイニさんは次のように語った。「私は生まれてこの方、医者にかかったことがありません。どんな病気にも罹ったことがありません。私は喫煙者で、この病気に罹るまで、コーヒー1杯と2、3本のタバコを吸っていたものでした。自分が感染していると判ったとき、恐れませんでした。私は落ち着いて感染を受け入れ、生き延びたいと口に出し、勇気を奮い起こしました」

アル・フサイニさんの80歳の妻は、アル・フサイニさんが発症している間付き添っていたが、このウイルスに感染していなかった。

保健省の統計データによると、レバノンにはCOVID-19の感染者が44,000人以上おり、そのうち307人が重体だという。今年の2月以降の累計感染者数は、100,000人を超えていた。

暫定政府のハマド・ハサン保健大臣は、次の通り約束した。「この2週間の封鎖の期間、コロナウイルス感染者を早期発見するための検査活動を強化します。こうした診断結果に基づいて、感染者を迅速に自宅で隔離できるようになり、病院の負担を減らすことができるからです」

ハリリ大学病院の院長、フィラス・アル・アビヤド博士は「この病院は満床で、もはや新たな患者を受け入れることはできません」と告知した。

「14日の朝、重体の4名を含む6名の患者さんが、この病院の救急救命室に到着しましたが、診療科に空いた病床が全くなかったので、6名は救急救命科に留め置かれました」と、アル・アビヤド博士は語った。

アル・アビヤド博士は「13日に、21人の死亡が記録されたことにより、コロナウイルスによる死亡者数は増えて、この5日間で合計73人になりました」と語った。「レバノンはこのパンデミックが始まって以来、コロナウイルスに起因する週当たりの死亡率で最高を記録することになるでしょう」と、同博士は予測していた。

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