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イランが国連女性委員会から追放され、米国特使、政権の「非情な暴虐行為」を終わらせなければならないと語る

経済社会理事会第5回総会において、女性の地位に関する委員会からのイラン・イスラム共和国の追放について発言するリンダ・トーマスグリーンフィールド米国常駐代表兼大使。(AFP)
経済社会理事会第5回総会において、女性の地位に関する委員会からのイラン・イスラム共和国の追放について発言するリンダ・トーマスグリーンフィールド米国常駐代表兼大使。(AFP)
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15 Dec 2022 08:12:55 GMT9
15 Dec 2022 08:12:55 GMT9
  • リンダ・トーマスグリーンフィールド氏はアラブニュースに対し、イランの政権は、女性の地位に関する委員会に参加したければ自らの行動を改めなければならないことを知ったと語った
  • 今回のイラン追放への投票は、イランの政権が平和的抗議活動を弾圧し続け、350人以上が死亡、1万8000人が投獄され死刑に直面する中で行われた

エファレム・ コッセイフィ

ニューヨーク市:イランは14日水曜日、国連の主要な女性権利機関から除名された。この動きは、22歳のマフサ・アミニ氏が警察に拘束されて死亡した事件を受け、3カ月前に街頭で見られるようになった平和的な抗議活動を、イラン政権が引き続き冷酷に取り締まろうとしている最中に行われた。

権利擁護団体らによれば、過去3カ月間に350人以上の抗議参加者が殺害され、1万8000人が逮捕されて死刑に直面している。イラン政権は、国際的非難を無視してこれまでに抗議参加者2名を処刑したことが知られており、今後、大量の処刑実施が懸念されている。

54ヶ国で構成される国連経済社会理事会は14日水曜日、米国が提案した決議を採択した。この決議の内容は、「2022年~2026年の残りの任期について、イラン・イスラム共和国を女性の地位に関する委員会から即時」排除することを求めるものであった。

45ヶ国から構成される同委員会は、毎年3月に会合を開き、男女平等と女性のエンパワーメントを推進するために活動している。

決議案への賛成票は29ヶ国、反対票は8ヶ国、棄権票は16ヶ国であった。

決議可決後、米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド国連大使は、アラブニュースに対して次のとおり語った。「我々の感覚では、イランはこれ(の動き)に狼狽していました。彼らがそこ(議場)にいて抗議した(ということは)、理由は定かではありませんが、明らかに、彼らはこの委員会に参加したいのでしょう」

「そして今、彼らは、この委員会に参加したいのなら自らの行動を変えなければならないことを知ったのです」

トーマスグリーンフィールド氏は、投票において、イランの参加は「本委員会の信頼性を損なう醜い汚点」と表現した。

彼女はさらに、「(イランの)女性や活動家たちは、私たち国連に支援を訴えてきました。女性の地位に関する委員会からイランを追放してほしいという要求を、大きな声ではっきりと伝えたのです」とした。

彼女は、「会場にいる、そして世界中の」イラン人活動家に対して、その「勇気、先見性、犠牲、そしてリーダーシップ」に感謝を述べた。

彼女は、14日水曜日に行われた投票はイラン市民社会の呼びかけに応えるものであり、「世界中に響き渡るでしょう」と述べた。

さらに彼女は、後にアラブニュースに対して、「私たちは、行動が変わり始めることを期待しています。道徳警察を解散させる決定がなされました。私は、それで現地の状況が具体的に変わるとは思えません。しかし、彼らが何か対応しようと試みていることの表れではあります。彼らが最終的に国連経済社会理事会の意見をはっきりと聴き、街頭での抗議参加者に対する非情な残虐行為をやめることを望んでいます」と語った。

イランのアミール・サイード・イラヴァニ国連常任代表は、この米国主導の動きを「不法行為」であり、「米国の、イラン人、特にイラン人女性に対する敵対的政策」の一部であると表現した。

イランでの抗議行動は、クルド系イラン人女性であるアミニ氏が9月16日に死亡した直後に始まった。アミニ氏は死亡する3日前、ヒジャブ着用を定める厳格な規則に従わなかったとして、いわゆる道徳警察によって逮捕されていた。人権活動家らは、アミニ氏の死は警察が殴打した結果であると語っている。

抗議行動はすぐに国中に広がり、あらゆる社会階層のイラン人による一大抗争へと発展し、現在まで継続している。現在の政権が革命によって権力の座に着いた1979年以来、その正統性を問う最大の試練になっていると多くの人が考えている。

イラン政権は、この騒乱を外国の敵対勢力およびその工作員によるものだと非難している。

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