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パレスチナ人:W杯は自分たちの大義が「埋もれて」いないことを証明した

カタール2022ワールドカップ・ラウンド16の対スペイン戦終了後に喜ぶモロッコ代表選手たち。2022年12月6日、エデュケーション・シティ・スタジアム。(AFP)
カタール2022ワールドカップ・ラウンド16の対スペイン戦終了後に喜ぶモロッコ代表選手たち。2022年12月6日、エデュケーション・シティ・スタジアム。(AFP)
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15 Dec 2022 08:12:49 GMT9
15 Dec 2022 08:12:49 GMT9

ラマッラー:モロッコ代表チームがワールドカップで歴史的な活躍を見せる中で示しているパレスチナへの支持は、その大義が「埋もれて」いないことを証明している。パレスチナサッカー協会のジブリール・ラジューブ会長が述べた。

モロッコは、他のいくつかのアラブ諸国と共に、イスラエルとの完全な国交回復に合意している。しかしそのことは、モロッコの選手たちが数十年来の紛争に関して忠誠を明確に示すことの妨げにはなっていない。

彼らは、スペインに番狂わせの勝利を収めた12月6日の見事な試合の後、ピッチ上でパレスチナの旗を広げたのだ。この行動はグループステージでカナダを下した後にも行っていた。

モロッコの選手たちは大会中、ソーシャルメディアにパレスチナを支持する投稿を行ってもいる。

イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区・ガザ地区と併合された東エルサレムのパレスチナ人たちは、中東の人々の多くと同様に、モロッコがアラブの国として初めてワールドカップ準決勝に進出したことを歓迎した。

ラマッラーでスポーツ用品店を営むサイード・アル・ラマヒさんは、モロッコ代表に対する熱狂は収まりそうにないと語る。代表選手のユニフォームは全部売り切れたという。彼は、「30万枚のシャツがあったとしても、ここ2日間で売り切れてしまったでしょう」と話す。

パレスチナサッカー協会のラジューブ会長は、今回のワールドカップで起こっていることは、アラブ諸国の指導者らがどのような決定を下そうとパレスチナの大義への支持が持続していることを証明していると言う。

パレスチナのマフムード・アッバース大統領率いるファタハ運動の事務局長でもあるラジューブ氏は、「今回のワールドカップは、近年の国交正常化合意によってパレスチナの大義は埋もれてしまったというのが嘘であることを暴いた」と語る。

同氏は、モロッコ代表の行動や、カタールでパレスチナへの連帯の意思表示が広がっていることを含め、今回のワールドカップを「国交正常化という考えへの平手打ち」と評する。

パレスチナの代表的な世論調査グループ「パレスチナ政策調査研究所」は、13日に発表した調査の中で次のように主張している。「失望の年月の末に、今回のカタールワールドカップはパレスチナ人のアラブ世界に対する信頼の回復に貢献している」

「パレスチナ人の大多数は、ワールドカップ中にファンたちが表明したパレスチナへの連帯によって、アラブ諸国の人々に対する失われていた信頼の多くあるいは一部を取り戻したと回答している」

ガザ地区を支配するハマスのハゼム・カセム報道官は、ワールドカップはパレスチナの大義の重要性を「国際的な舞台で」再確認させたと述べた。

AFP

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