
モハマド・シャマア
カイロ:エジプトはバイオガス技術を利用してエネルギー需要を満たす計画を正式に発表している。
バイオガスは、農業廃棄物や都市廃棄物などの原料から生産されるガスを利用する再生可能エネルギー源だ。既に世界数百ヶ所で使用されている。
エジプト環境省のカリマ・フセイン氏はアラブニュースに対し次のように語った。「11月にシャルム・エル・シェイクで開催された気候サミットの閉幕後、エジプトは気候変動に密接に関連する廃棄物処理問題に取り組んだ。多くの実験が成功したため、環境省が実施を提案した」
「バイオガス技術は、下水廃棄物・動植物廃棄物・ゴミから固体・液体廃棄物を経済的かつ健康的にリサイクルすることに依存している。環境を汚染から守るとともに、石油などの従来型エネルギーの消費を制限することに大きく貢献する新しい再生可能なエネルギー源を作り出すものだ」
「バイオガス技術は、エジプトにおける廃棄物管理を規制する法律の採用(に沿って)循環型経済・グリーン経済というアイディアを具現化するものだ」
「このプロジェクトは統合的な廃棄物管理だけでなく市民社会とのパートナーシップにも基づいている。さらに、環境的な観点だけでなく経済的な観点からも廃棄物問題を考えている」
廃棄物管理規制局のCEOであるタリク・アル・アラビ博士はアラブニュースに対し、「多くの県で家庭用バイオガスユニット1660個の設置が完了している」と話した。
また、電気電子機器廃棄物については次のように語った。「18ヶ所の工場が環境省から電気電子機器廃棄物リサイクルのライセンスを与えられている。また、病院内の医療廃棄物リサイクルで使用されている技術をアップデートするために医療廃棄物システムについて同省と共に取り組んでいるほか、医療廃棄物処理に民間部門を参加させるためのシステムについての取り組みも行っている」