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国連とレバノン、平和維持活動中に殺害されたアイルランド軍兵士の追悼式を実施

アイルランド軍のショーン・ルーニー二等兵の遺体を本国送還に向けベイルート空港に搬送するために、ハムード病院の外で待機しながら時間を確認するアイルランド軍兵士。2022年12月18日、レバノン南部の都市シドン(サイダ)。(AFP)
アイルランド軍のショーン・ルーニー二等兵の遺体を本国送還に向けベイルート空港に搬送するために、ハムード病院の外で待機しながら時間を確認するアイルランド軍兵士。2022年12月18日、レバノン南部の都市シドン(サイダ)。(AFP)
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19 Dec 2022 03:12:55 GMT9
19 Dec 2022 03:12:55 GMT9
  • ニュータウンカニングハム出身のショーン・ルーニー二等兵(24)を殺害した攻撃は、14日夜に南部の町アル・アクビヤ近郊で発生した

ベイルート:レバノン軍と国連平和維持軍は18日、殺害されたアイルランド軍兵士の追悼式をベイルート空港で実施した。この兵士は先週、伝統的に過激派組織ヒズボラの拠点であるレバノン南部で、国連平和維持軍の車両2台に発砲した暴徒によって殺害された。

ニュータウンカニングハム出身のショーン・ルーニー二等兵(24)を殺害した攻撃は、14日夜に南部の町アル・アクビヤ近郊で発生した。国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)の任務に従事していた同二等兵と他の7人のアイルランド軍兵士がベイルート空港に向かっていた際のことだった。

今回の事件の調査についてよく知る人物によると、UNIFILの装甲車両2台が迂回してアル・アクビヤを通過したことに対し、この地域はUNIFILの任務地域に含まれていないとして地元住民が怒って攻撃的になったのだという。

ある治安当局者によると、まだ特定されていない襲撃者らのうちの一人がルーニー二等兵の頭部を銃撃した。もう一方のUNIFIL車両は現場から逃れようとした際に建物のアルミ製シャッターに衝突して横転し、乗っていたアイルランド軍兵士3人が負傷した。

空港で行われた追悼式では、南部の都市シドンの病院から到着したルーニー二等兵の棺の傍にUNIFIL兵士らが立った。その後、遺体はアイルランドに送還するために軍用輸送機に運ばれた。

この追悼式で、UNIFILミッション長のアロルド・ラザロ少将は、「我々は殉職した同志たちのことをいつまでも心に留めるだろう。彼らはUNIFILとこの国に対する揺るぎない献身を体現しているからだ」と述べた。

レバノンのモーリス・スリム暫定国防相の代表と軍トップのジョセフ・アウン大将の代表も出席した。

レバノン当局は進行中の調査についてまだコメントしていないが、前出の治安当局者によると、車両から7発の銃弾が回収されたという。

AP通信がアイルランド軍にこの事件についてのコメントを要請したが断られた。

レバノン南部の住民とUNIFIL部隊の間の対立は珍しいことではない。1月には、南部の町ビント・ジュベイルで身元不明の犯人がUNIFILのアイルランド軍兵士らを攻撃して、車両を破壊し物品を盗んだ。

住民らはUNIFIL兵士らが住宅の写真を撮影したと非難したが、UNIFILはこれを否定した。

UNIFILは、1978年の侵攻後にイスラエル軍のレバノン南部からの撤退を監視するために設立された。

2006年のイスラエルとヒズボラの戦争後、国連はUNIFILの任務を拡大し、レバノンとイスラエルの国境に沿って平和維持軍を配備できるようにした。これにより、レバノン軍は数十年ぶりに同国南部にまで権限を拡大できた。

この決議はイスラエルとヒズボラの間の戦争行為の完全停止も求めたが、これはまだ実現していない。

AFP

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