
ダマスカス:イスラエルは20日朝、シリアの首都ダマスカスの近くを空爆した。この空爆で兵士2人が負傷した。シリア軍が発表した。1ヶ月以上ぶりの空爆だった。
シリア軍の声明には「今回の空爆で、いくつかの「物的損害」が生じた。シリアの防空システムがミサイル数発を迎撃・撃墜した」と書かれていた。
イスラエルからのコメントはなかった。
英国に拠点を置き、戦争を監視している反体制派のシリア人権監視団は次のように発表した。「イスラエルの空爆は、ダマスカス近郊サイイダ・ザイナブにある倉庫を標的にしていた。レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラに所属している、シリア国籍を持たない3人が死亡した」
同監視団は「今回の空爆は、シリア政府と連携している親イラン民兵組織の拠点を標的にしていた」と補足した。
イスラエルがシリアを空爆したと報じられたのは、11月13日が最後だった。その空爆では、ホムス県にある空軍基地でシリア兵2人が死亡、3人が負傷した。
イスラエルはここ数年、シリア政府支配地域内の標的に対し数百回の空爆を行っているが、特定の作戦を認めたり議論したりすることはめったにない。
イスラエルの指導者は過去に、シリアや他の地域にある標的を空爆したことを認めたことがある。イランがレバノンの民兵組織ヒズボラなどの代理組織に武器を密輸出するのを阻止するための作戦、もしくは武器貯蔵庫を破壊するための作戦だとイスラエルは主張した。
11月8日、シリアでトラックの車列が攻撃された。イスラエル軍参謀総長は先週、イスラエルがその攻撃の背後にいることを強く示唆した。
AP